京都市の「
京都アニメーション」の
スタジオが
放火され34
人が
死亡した
事件で、
建物の
屋上に
出る扉は
当時、
内側から
開けられる
状態でしたが、
多くの
人がその手前で
折り重なるように
倒れていて、
警察は
煙の
回りが
早く
逃げることができなかったとみて
調べています。
今月18
日、
京都市伏見区に
ある「
京都アニメーション」の
スタジオが
放火され、34
人が
死亡、34
人が
重軽傷を
負った
事件で、
警察は
大阪の
病院で
治療を
受けている
青葉真司容疑者(41)について、
容体の
回復を
待って
放火や
殺人などの
疑いで
逮捕する
方針です。
警察によりますと、亡くなった人の半数を超える19人が、3階から屋上に向かう階段で折り重なるように倒れていて、扉を開けて屋上に避難した人はいなかったということです。
警察が現場検証をして扉の構造などを調べたところ、出火当時は内側から開けられる状態だったということです。
当時2階にいた男性社員は、NHKの取材に対し「1階で争う声がしてから15秒もしないうちに、らせん階段から真っ黒な煙が上がってきた」と証言しています。
これまでの調べで、亡くなった人のほとんどは煙を吸い込み、一酸化炭素中毒で死亡したとみられていて、警察は黒い煙が建物に2つある階段を通って上の階まで一気に充満したため、多くの人が屋上まで逃げることができず、扉の手前で倒れたとみて詳しい状況を調べています。