札幌市で
衰弱した
2歳の
娘に
適切な
措置を
取らずに
死亡させたなどとして
母親と
交際相手が
起訴された
事件で、
児童相談所がことし
5月に
警察から
母親と
連絡を
取るよう
求められた
際、
1回電話しただけで「つながらなかった」と
警察に
報告し、
対応を
終えていたことが、
NHKが
情報公開請求で
入手した
内部資料で
分かりました。
札幌市中央区の
池田莉菜被告(21)と
交際相手の
藤原一弥被告(24)が
保護責任者遺棄致死や
傷害致死の
罪で
起訴された
事件では、ことし
5月に
警察が
池田被告と
面会した
際、
児童相談所が
警察からの
同行の
要請を
断るなど、
連携をめぐる
課題が
明らかになりました。
NHKは札幌市に情報公開請求を行い、当時の対応の経緯が書かれた内部資料を入手しました。
この中に警察が面会する2日前の児童相談所とのやり取りが記録され、それによりますと、警察は当時、池田被告の長女の詩梨ちゃん(2)の安否が確認できないことに「かなりの緊迫感」を持ち、児童相談所に対し「『警察が心配している。お子さんの声を聞かせてほしい』という電話を母親に入れてほしい」と求めていました。
ところが児童相談所は、池田被告に1回電話しただけで「つながらなかった」と警察に報告し、対応を終えていたことが分かりました。
さらに担当者は電話をする前、上司の課長に「電話を入れるのは出る出ないにかかわらず1回でいいのか」と確認し、課長が「それでよい」と答えていたことも明らかになり、対応のずさんさが改めて浮き彫りになりました。
当時の対応について児童相談所は「現時点ではコメントできない」としています。