일본어 뉴스: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（8月11日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる11日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ロシアドネツク州しゅうの捕虜ほりょ収容しゅうよう施設しせつの現場げんばをメディアに公開こうかい

先月せんげつ、ウクライナ東部とうぶドネツク州しゅうではロシア側がわが管理かんりする捕虜ほりょの収容しゅうよう施設しせつが攻撃こうげきを受うけ、50人にん以上いじょうが死亡しぼうしたとされています。

これについてウクライナとロシアの双方そうほうが相手あいて側がわによる攻撃こうげきだったと非難ひなんし合あっている問題もんだいで、ロシア側がわは現場げんばをメディアに公開こうかいしました。

10日にちに公開こうかいされた収容しゅうよう施設しせつを撮影さつえいした映像えいぞうには、屋根やねに穴あながあいてあらわになった骨組ほねぐみや、焼やけ焦こげた大量たいりょうのベッドなどがうつっています。

集あつまったメディアに対にたいし、親しんロシア派はの幹部かんぶは「ウクライナ側がわは捕虜ほりょたちが上官じょうかんからの命令めいれいで行おこなった犯罪はんざいについて話はなさないように、その一部いちぶを殺害さつがいし、残のこった者ものに恐怖きょうふを与あたえた」と述のべ、攻撃こうげきはウクライナ側がわによるものだったとする主張しゅちょうを繰り返くりかえしました。

この施設しせつをめぐり、ウクライナ側がわは、収容しゅうようされていたのは東部とうぶマリウポリで最後さいごの激戦げきせん地ちとなったアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょから連つれてこられた捕虜ほりょたちだとみて「ロシア側がわの戦争せんそう犯罪はんざいだ」と強つよく非難ひなんしているほか、国連こくれんが調査ちょうさ団だんの立たち上あげを決きめています。

人工じんこう衛星えいせい運用うんようの米べい企業きぎょう大だい規模きぼ爆発ばくはつのロシア軍ぐん基地きちの衛星えいせい画像がぞう公開こうかい

人工じんこう衛星えいせいを運用うんようするアメリカの企業きぎょう、プラネット社しゃは、9日にちに大だい規模きぼな爆発ばくはつがあったクリミア半島くりみあはんとうにあるロシア軍ぐんの基地きちの衛星えいせい画像がぞうを公開こうかいしました。

撮影さつえいされた衛星えいせい画像がぞうを爆発ばくはつの前後ぜんごで比くらべて見みると、主要しゅような滑走かっそう路ろは、攻撃こうげきを受うけたような痕跡こんせきはありませんが、その周辺しゅうへんの地面じめんが黒くろく焼け焦やけこげたり陥没かんぼつしたりしている様子ようすや、駐ちゅう機きしてあったとみられる複数ふくすうの航空こうくう機きが損傷そんしょうしている様子ようすが確認かくにんできます。

“住宅じゅうたく地ちがロシア軍ぐんの攻撃こうげきを受うけ市民しみん13人にん死亡しぼう”地元じもと州しゅう知事ちじ

ウクライナ東部とうぶドニプロペトロウシク州しゅうでは、ロシア軍ぐんが掌握しょうあくするザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょの近ちかくを流ながれる川かわの対岸たいがんにある2つの町まちの住宅じゅうたく地ちが、ロシア軍ぐんによるロケット弾だんの攻撃こうげきを受うけ、13人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと、10日にち、地元じもとの州しゅう知事ちじが明あきらかにしました。

ウクライナ軍ぐんロシア軍ぐんの補給ほきゅう路ろ断たとうと攻勢こうせい続つづける

ウクライナ軍ぐんは、南部なんぶヘルソン州しゅうで、ドニエプル川がわにかかる要衝ようしょうの橋はしを攻撃こうげきして通行つうこうできなくしたと発表はっぴょうし、ロシア軍ぐんの補給ほきゅう路ろを断たとうと攻勢こうせいを続つづけています。

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは10日にち公開こうかいした動画どうがの中なかで「ウクライナはドニプロペトロウシク州しゅうでの攻撃こうげきに反応はんのうしないわけがない」としたうえで「占領せんりょう者しゃたちにより損失そんしつを与あたえるほど、私わたしたちの国くにはより早はやく解放かいほうされ、ウクライナの安全あんぜんを保たもつことができる」と述のべ、徹底てっていして抵抗ていこうする姿勢しせいを重かさねて強調きょうちょうしています。

ウクライナ原発げんぱつ公社こうしゃ総裁そうさい“ロシアはクリミアへ送電そうでんを計画けいかく”

ウクライナ南東なんとう部ぶにあり、ロシア軍ぐんが掌握しょうあくするヨーロッパ最大さいだい規模きぼのザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょでは5日にち以降いこう、砲撃ほうげきが相次あいつぎ、ウクライナ、ロシア双方そうほうが相手あいてによる攻撃こうげきだと主張しゅちょうしています。

ウクライナのメディアによりますと、ウクライナの原子力げんしりょく発電はつでん公社こうしゃエネルゴアトムのコティン総裁そうさいは9日にち、「3本ほんの送電そうでん線せんが損傷そんしょうした」と述のべるなど、危機きき的てきな状況じょうきょうにあると訴うったえました。

そして、コティン総裁そうさいは、ロシア軍ぐんが原発げんぱつを攻撃こうげきしたとしてその目的もくてきはこの原発げんぱつから8年ねん前まえに（2014年ねん）ロシアが一方いっぽう的てきに併合へいごうした南部なんぶクリミアへの電力でんりょくの供給きょうきゅうを計画けいかくしていて、まずは原発げんぱつの送電そうでん線せんを破壊はかいして現在げんざいのウクライナの送電そうでん網もうを遮断しゃだんしようとしているという見方みかたを示しめしました。

原発げんぱつを「核かくの盾たて」として使用しようと指摘してきも

アメリカのシンクタンク「戦争せんそう研究所けんきゅうじょ」は、「ロシア軍ぐんは『核かくの盾たて』として原発げんぱつを利用りようしている。原子力げんしりょく事故じこに対にたいする欧米おうべいの恐怖きょうふ心しんをあおり、ウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんを行おこなう意欲いよくを低下ていかさせようとしている」とも指摘してきしています。

一方いっぽう、G7＝主要しゅよう7か国かこくの外相がいしょうは10日にち、「ウクライナの原子力げんしりょく施設しせつをロシア軍ぐんが掌握しょうあくし、施設しせつの安全あんぜんに深刻しんこくな脅威きょういをもたらし、原発げんぱつ事故じこのリスクを著いちじるしく高たかめウクライナや周辺しゅうへん国こく、そして国際こくさい社会しゃかいを危険きけんにさらしていることを深ふかく懸念けねんしている」とする声明せいめいを発表はっぴょうし、ロシアに対にたいして原発げんぱつをただちにウクライナ側がわに戻もどすよう求もとめました。

またIAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんの専門せんもん家かチームが現地げんちに入はいることが必要ひつようだと訴うったえています。

東部とうぶドネツク州しゅう知事ちじ「ロシアの砲撃ほうげきで少すくなくとも6人にん死亡しぼう」

ウクライナ東部とうぶドネツク州しゅうのキリレンコ知事ちじは10日にち、SNSで「ロシアの砲撃ほうげきにより、少すくなくとも6人にんが死亡しぼうし、3人にんが負傷ふしょうした」と明あきらかにしました。

砲撃ほうげきを受うけたのは、バフムトにある12棟むねの住宅じゅうたくで、このうち4棟むねで火事かじが起おきたということです。

キリレンコ知事ちじが投稿とうこうした写真しゃしんには、消防しょうぼう隊員たいいんが消火しょうか活動かつどうに当あたっていたり、兵器へいきとみられるものが地面じめんに突き刺つきささっていたりする様子ようすが映うつっています。

ロシア産さん原油げんゆ供給きょうきゅう再開さいかいの見通みとおし

ロシア産さんの原油げんゆをヨーロッパに輸送ゆそうするためのパイプラインを運営うんえいするロシア国営こくえいの「トランスネフチ」は、ウクライナのパイプラインを通つうじたハンガリーとチェコそれにスロバキアの3か国かこくへの原油げんゆの供給きょうきゅうが8月つき4日にちから停止ていしされていると明あきらかにしていましたが、供給きょうきゅうは再開さいかいされる見通みとおしとなりました。

原油げんゆの輸送ゆそう停止ていしについて、「トランスネフチ」は、ウクライナ領内りょうないでパイプラインを運営うんえいするウクライナの会社かいしゃにパイプラインの通過つうか使用しよう料りょうを支払しはらおうとしたものの、欧米おうべいの制裁せいさいによって送金そうきんができなかったためだと主張しゅちょうしていました。

これについて、スロバキアの石油せきゆ会社かいしゃによりますと協議きょうぎの結果けっか、送金そうきんの問題もんだいを解決かいけつするため、スロバキアとハンガリーの石油せきゆ会社かいしゃがウクライナ側がわに使用しよう料りょうを支払しはらうことで合意ごういしたということです。

ロシアの国営こくえいメディアなどは、これによってスロバキアへの原油げんゆの供給きょうきゅうが再開さいかいされ、ハンガリーにも近ちかく原油げんゆが届とどく見通みとおしだと伝つたえています。

反戦はんせん訴うったえたロシア国営こくえいテレビ元もと職員しょくいん起訴きそされる

ことし3月つきに、ロシア国営こくえいテレビのニュース番組ばんぐみの放送ほうそう中ちゅう、スタジオに入はいって反戦はんせんを訴うったえた元もと職員しょくいんのマリーナ・オフシャンニコワさんが、10日にち、ロシア軍ぐんに対にたいするうその情報じょうほうを広ひろめたとして起訴きそされました。

ロシアメディアは、弁護士べんごしの話はなしとして、オフシャンニコワさんが7月つき、ロシア大統領だいとうりょう府ふがあるモスクワのクレムリンの近ちかくで、プーチン大統領だいとうりょうを「殺人さつじん者しゃ」と批判ひはんする紙かみを持もって抗議こうぎする写真しゃしんをSNSに掲載けいさいしていたなどとして起訴きそされ、最大さいだいで懲役ちょうえきまたは禁錮きんこ10年ねんが言い渡いいわたされる可能かのう性せいがあると伝つたえています。

これに先立さきだち、オフシャンニコワさんは、みずからのSNSに「私わたしがまだ寝ねていたけさ6時じ、警察けいさつなどが家宅かたく捜索そうさくに来きた。小ちいさな娘むすめが怖こわがっている。いま私わたしは連つれて行いかれている」などと投稿とうこうしていました。

オフシャンニコワさんは、ことし3月つきにも、ウクライナ侵攻しんこうを続つづけるプーチン大統領だいとうりょうを批判ひはんし、抗議こうぎ活動かつどうを呼よびかけるビデオメッセージをSNSに投稿とうこうしたことを巡めぐり、罰金ばっきん刑けいを受うけていましたが、その後そのごも反戦はんせんを訴うったえる活動かつどうを続つづけていました。