大阪市は24
日に
政府が
示した
新型コロナウイルスのワクチンの
供給見通しを
受けて、4
月中は
高齢者施設での
接種を
優先し、
個別接種や
集団接種は
行わないことを
決めました。
高齢者向けのワクチン
接種について
政府は24
日、4
月12
日から
限定的に
始める方針を
示し、
大阪では4
月上旬から
下旬にかけて
段階的にワクチンが
供給されることになりました。
これを受けて25日に開かれた大阪市のワクチン接種の推進本部会議では、4月中は十分なワクチンが確保できないとして、想定していた接種計画を見直すことを決めました。
具体的にはワクチンの供給が少ない4月中は重症化リスクが高いとされる高齢者施設の入所者への接種を優先し、同じ時期に始めたいとしていた高齢者向けの個別接種や集団接種の実施は行わないとしています。
大阪市によりますと高齢者施設の入所者はおよそ5万人いるのに対し、4月19日の週までに市に供給されるワクチンは1万3000回分程度にとどまる見通しで、施設での接種が終わるのは5月以降になる可能性があるとしています。
また、高齢者向けの個別接種や集団接種の開始時期については、政府からワクチン供給の具体的な情報が示されるのを待って、改めて決めることになりました。
大阪市ではこれまで、4月から9月までの半年間で希望者への接種をすべて終えられるよう準備を進めていました。
会議の中で松井市長は「われわれが予想していたよりワクチンの確保が難しいのだと思う。国が示す供給量に合わせて計画を見直していきたい」と述べています。