福島第一原子力発電所3
号機で
おととしから
進められてきた
使用済み燃料プールからの
核燃料の
取り出しについて
東京電力は28
日すべての
作業を
完了したと
発表しました。メルトダウンを
起こした1
号機から3
号機の
使用済み燃料プールからの
取り出し完了は3
号機が
初めてとなります。
核燃料が
溶け
落ちるメルトダウンが
起きた
福島第一原発3
号機の
最上階にある
使用済み燃料プールには
事故時に566
体の
核燃料が
入っていて、
東京電力は
おととし4
月から
構内の
安全な
施設に
移す作業を
進めてきました。
そして、28日、最後の6体の核燃料を移し終え、取り出しをすべて完了したと発表しました。
3号機は水素爆発を起こしたためがれきの撤去や除染などに時間がかかり、開始が当初の予定より4年4か月遅れました。
また現場は放射線量が高いため取り出しも特殊な装置をつくって遠隔操作で行われるなど難しい対応を迫られてきました。
使用済み燃料プールからの核燃料取り出し完了は4号機に続いて2基目でメルトダウンを起こした1号機から3号機では初めてとなります。
残る1号機と2号機では今後、取り出し作業が始まる予定で開始時期は、1号機が早ければ2027年度、2号機は早ければ2024年度からということです。
東京電力は「3号機の経験を生かし、残りの2基も安全最優先で進めたい」としています。