【随時ずいじ更新こうしん】ロシア ウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこう（4日にちの動うごき）

また、ゼレンスキー大統領だいとうりょうは新あらたに公開こうかいした動画どうがで各国かっこくの支援しえんに謝意しゃいを示しめしたうえで「ロシアが準備じゅんびしている新あらたな動員どういんの前夜ぜんやを迎むかえたいまこそ、防衛ぼうえいを強化きょうかしなくてはならない」と述のべ、ことしの早はやい時期じきにロシアが大だい規模きぼな攻撃こうげきを行おこなうことに改あらためて強つよい警戒けいかい感かんを示しめしました。

これまで死者ししゃは63人にんとしていましたが、捜索そうさくの結果けっか、新あらたに死者ししゃが確認かくにんされ、この中なかには、部隊ぶたいの副ふく司令しれい官かんも含ふくまれているということです。

また、ロシア国防省こくぼうしょうは「禁止きんしされているにもかかわらず敵てきの武器ぶきの射程しゃてい範囲はんい内ないで携帯けいたい電話でんわを頻繁ひんぱんに使用しようしたことが主おもな原因げんいんであることは明あきらかだ」としています。

国防省こくぼうしょうとしては、携帯けいたい電話でんわの位置いち情報じょうほうから居場所いばしょが特定とくていされ攻撃こうげきされたとして、兵士へいしらを含ふくむ関係かんけい者しゃを処分しょぶんするとみられます。

ロイター通信ろいた-つうしんが3日にちに公開こうかいした現地げんちの映像えいぞうでは、建物たてものがあったとされる場所ばしょにはコンクリートの壁かべが一部いちぶ残のこされているだけとなり、大おおきく崩くずれたことが分わかります。

この攻撃こうげきを巡めぐり、ロシアの軍事ぐんじ専門せんもん家かなどからは、兵士へいしを分散ぶんさんさせずに大勢たいせいを1か所かしょに集あつめていたことや、兵舎へいしゃの地下ちかに弾薬だんやくを保管ほかんしていたことが被害ひがいの拡大かくだいにつながったなどとして軍ぐんの指導しどう部ぶを批判ひはんしています。

また、独立どくりつ系けいメディアなどは、死亡しぼうした人ひとの中なかに動員どういんされた予備よび役やくも多おおく含ふくまれていると伝つたえていて、今後こんごこうした兵士へいしの家族かぞくなどからも軍ぐんへの批判ひはんが広ひろがる可能かのう性せいも出でています。

また、ウクライナの国防こくぼう省しょうは3日にち、ロシア軍ぐんは、ドネツク州しゅうのウクライナ側がわの拠点きょてんの一ひとつ、バフムト方面ほうめんへの攻撃こうげきを強つよめているとし、東部とうぶを中心ちゅうしんに攻防こうぼうが続つづいているとみられます。

ロシア国営こくえいの通信つうしん社しゃは、この中なかにはドネツク州しゅうの州都しゅうとに隣接りんせつするマキイウカにある軍ぐんの兵舎へいしゃがウクライナ軍ぐんの攻撃こうげきを受うけ死亡しぼうした軍人ぐんじんも含ふくまれていると伝つたえています。

「ユーラシア・グループ」は3日にち、恒例こうれいとなっている「ことしの10大だいリスク」を発表はっぴょうし、最大さいだいのリスクとして「ならず者ならずもの国家こっかロシア」を挙あげました。

この中なかでは、屈辱くつじょくを受うけたロシアが「グローバルプレーヤー」から世界せかいで最もっとも危険きけんな「ならず者ならずもの国家こっか」になり、ヨーロッパやアメリカ、そして世界せかい全体ぜんたいに深刻しんこくな安全あんぜん保障ほしょう上じょうの脅威きょういをもたらすだろうと指摘してきしています。

そして、侵攻しんこうから1年ねん近ちかくが経過けいかし、ロシアには戦争せんそうに勝かつための軍事ぐんじ的てきな選択せんたく肢しが残のこっておらず、去年きょねんは戦争せんそうをウクライナ国内こくないにとどめるよう注意ちゅういを払はらい、NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうとの直接ちょくせつ対決たいけつを避さけてきたものの、ことしは、プーチン大統領だいとうりょうにはそうした余裕よゆうはないとしています。

その上うえで、戦術せんじゅつ核兵器かくへいきをウクライナにより近ちかいところに移動いどうさせて公表こうひょうする可能かのう性せいがあり、ロシアによる核かくの威嚇いかくはこれまで以上いじょうに強つよまるだろうとも指摘してきしています。

日本にっぽんが非ひ常任じょうにん理事りじ国こくを務つとめるのは12回かい目めで、国連こくれん加盟かめい国こくの中なかで最もっとも多おおく、今月こんげつは1か月かげつごとに交代こうたいする議長ぎちょう国こくとなります。

石いし兼けん国連こくれん大使たいしは「安保理あんぽりの理事りじ国こくの責任せきにんは、かつてないほど大おおきくなっている。私わたしたちは法ほうの支配しはいを守まもるために国連こくれん憲章けんしょうの原則げんそくを再さい確認かくにんし、安全あんぜんと生活せいかつが脅おびやかされている多おおくの人々ひとびとのために何なにができるかを考かんがえなければならない」と述のべ、ロシアによるウクライナ侵攻しんこうなどが続つづくなか、国際こくさい社会しゃかいの平和へいわと安全あんぜんの維持いじに取り組とりくむと強調きょうちょうしました。

ウクライナ情勢じょうせいや北朝鮮きたちょうせん問題もんだいで大国たいこくどうしが対立たいりつし、機能きのう不全ふぜんに陥おちいっていると安保理あんぽりへの批判ひはんが高たかまる中なか、非ひ常任じょうにん理事りじ国こくとして最もっとも経験けいけんのある日本にっぽんがどのような役割やくわりを果はたすのか、問とわれることになります。

東部とうぶドネツク州しゅうに住すんでいたマティウシェンコ（44）さんは自宅じたくがある地域ちいきが激戦げきせん地ちとなったため戻もどることができなくなり、キーウ近郊きんこうのブチャに建たてられた仮設かせつ住宅じゅうたくで避難ひなん生活せいかつを続つづけています。

ブチャでは気温きおんがマイナス10度どを下回したまわる日ひもあるということで、マティウシェンコさんは「残念ざんねんながらこの住宅じゅうたくは、冬ふゆでの生活せいかつは想定そうていされていません。電気でんきが来こなくなれば暖だんもとれません。かといって私わたしたちはほかに行いくあてもありません」と不安ふあんそうに話はなしていました。

しかし、ロシアによる侵攻しんこうが始はじまって以来いらいウクライナの成人せいじん男性だんせいは原則げんそくとして国外こくがいに出でることができないため今回こんかいは、国外こくがいに避難ひなんした家族かぞくと離れ離はなればなれで年としを越こした人ひとも少すくなくありませんでした。

このうち首都しゅとキーウに住すみ、軍需ぐんじゅ工場こうじょうで働はたらくビクトルさんは（41）、妻つまと15歳さいと10歳さいの娘むすめが隣国りんごくポーランドに避難ひなんしているため、今月こんげつ2日にちも缶詰かんづめなどで夕食ゆうしょくを準備じゅんびし、いつもの年としなら家族かぞくで囲かこんでいた食卓しょくたくで1人にんで食事しょくじをとっていました。

ビクトルさんの妻つまは、一時いちじ、ウクライナに戻もどることを考かんがえたもののロシアによるミサイルや無人むじん機きでの攻撃こうげきが相次あいつぎ、避難ひなん生活せいかつを続つづけるということです。

ビクトルさんは「最初さいしょは悲かなしかったですが、少すこし慣なれました。家族かぞくと話はなすと感傷かんしょう的てきになってしまいます。願ねがうのは勝利しょうりだけです。勝利しょうりしてはじめて家族かぞくを呼び戻よびもどすことができます」と話はなしていました。

これは去年きょねん11月つき、プーチン大統領だいとうりょうが戦地せんちに派遣はけんされたロシア兵へいの母親ははおやと面会めんかいした際さいに受うけた要望ようぼうの1つで、このほかにも今回こんかい、各かく政府せいふ機関きかんなどに対にたいし、部隊ぶたいに支給しきゅうする装備そうび品ひんや制服せいふくなどの改善かいぜん状況じょうきょうについての報告ほうこくや、戦地せんちから戻もどった兵士へいしに対にたいする職業しょくぎょう教育きょういくやリハビリといった支援しえん、それに愛国あいこく的てきなドキュメンタリー映画えいがの祭典さいてんを開催かいさいすることなどを指示しじしています。

プーチン政権せいけんとしては兵士へいしの家族かぞくの声こえを受け止うけとめ、改善かいぜんに向むけた姿勢しせいを改あらためて示しめす狙ねらいがあるとみられます。

ルデンコ次官じかんは、「反撃はんげき能力のうりょく」の保有ほゆうを明記めいきした安全あんぜん保障ほしょう関連かんれんの3つの文書ぶんしょの決定けっていや、防衛ぼうえい費ひ増額ぞうがくの方針ほうしんなどを具体ぐたい例れいとして挙あげた上うえで、「こうした動うごきが続つづくなら、ロシアへの軍事ぐんじ的てき脅威きょういを阻止そしするため相応そうおうの対抗たいこう措置そちをとらざるを得えない」と警告けいこくしました。

また、北方ほっぽう領土りょうど問題もんだいを含ふくむ平和へいわ条約じょうやく交渉こうしょうについて、「公然こうぜんと非ひ友好ゆうこう的てきな立場たちばをとる国くにと議論ぎろんすることが不可能ふかのうなのは明白めいはくだ」と述のべ、ロシア側がわがウクライナ侵攻しんこう後ごの去年きょねん3月つきに平和へいわ条約じょうやく交渉こうしょうを中断ちゅうだんすると一方いっぽう的てきに表明ひょうめいしたことを改あらためて正当せいとう化かしました。

ロシアは、ウクライナ侵攻しんこうを受うけて欧米おうべいと歩調ほちょうを合あわせるかたちでロシアへの制裁せいさいを科かしている日本にっぽんに対にたいして「非ひ友好国ゆうこうこく」に指定していするなど、強硬きょうこうな姿勢しせいをとり続つづけています。

ただ、キーウでは年末ねんまつから年始ねんしにかけて連日れんじつのように防空ぼうくう警報けいほうが出だされ、そのたびに人々ひとびとはこうした施設しせつから近ちかくにある地下ちかシェルターなどに避難ひなんを余儀よぎなくされました。

この調査ちょうさは、先月せんげつ4日にちから27日にちにかけてロシアが支配しはいしている地域ちいきを除のぞくウクライナ全土ぜんどで2005人にんを対象たいしょうに行おこなわれました。

調査ちょうさ結果けっかについて研究所けんきゅうじょは「ロシアによる戦争せんそうが長期ちょうき化かしてもウクライナ人じんが領土りょうどについて譲歩じょうほしないという姿勢しせいに揺ゆるぎはない」と分析ぶんせきしています。

調査ちょうさは去年きょねん5月つきから今回こんかいを含ふくめて合あわせて4回かい行おこなわれていて、「領土りょうどを譲歩じょうほすべきでない」と回答かいとうした人ひとは4回かいともすべて80％を上回うわまわっています。

メキシコ、エクアドル、ブラジル、アルゼンチンの中南米ちゅうなんべい4か国かこくでは各国かっこくと外相がいしょう会談かいだんを行おこない、ロシアのウクライナ侵攻しんこうによるエネルギーや食料しょくりょうの価格かかく高騰こうとうへの対応たいおうや、鉱物こうぶつ資源しげんの安定あんてい供給きょうきゅうなどをめぐり、連携れんけい強化きょうかを図はかりたい考かんがえです。

また、アメリカでは、日本にっぽんがことしから2年間ねんかん、国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいの非ひ常任じょうにん理事りじ国こくとなり、今月こんげつは議長ぎちょう国こくを務つとめることから、ニューヨークの国連こくれん本部ほんぶで法ほうの支配しはいをテーマに閣僚かくりょう級きゅうの公開こうかい討論とうろんを主催しゅさいします。

そして、ロシアによるウクライナ侵攻しんこうや中国ちゅうごくの海洋かいよう進出しんしゅつを踏ふまえ、国際こくさい秩序ちつじょを強化きょうかする重要じゅうよう性せいを訴うったえる方針ほうしんです。