イスラエルのメディアは、アメリカのトランプ大統領の中東歴訪が終わるまでに停戦協議に進展がなければ、ネタニヤフ首相は軍事作戦の拡大に踏み切る方針だと伝えていました。
ガザ地区の保健当局はこれまでの死者が5万3000人を超えたと発表していて、軍事作戦の拡大でさらに犠牲者が増えることが懸念されています。
ガザ地区 36時間に250人以上死亡
イスラエル軍は、ガザ地区の北部や南部でイスラム組織ハマスの拠点を破壊するためとして、激しい空爆や地上部隊による攻撃を行っています。
パレスチナのメディアは16日、北部を中心に集中的な攻撃が行われ、住宅などが爆撃を受け、多数の住民ががれきの下敷きになったと伝えています。
ガザ地区の保健当局は、16日の明け方以降、これまでに少なくとも93人が死亡したと発表しています。
また、地区の医療関係者は、過去36時間に250人以上が死亡したとしていて、連日の攻撃で死者が急増する事態となっています。
一方、アメリカのトランプ大統領は16日、中東歴訪を終え帰国の途につきましたが、これまでのところハマスとの間の停戦協議に進展は見られていません。
イスラエルメディアは、トランプ大統領の中東歴訪が終わるまでに協議がまとまらなければ、ネタニヤフ首相が軍事作戦を拡大する方針だと伝えていて、イスラエル側が攻撃の度合いを強める中、さらなる犠牲者の増加が強く懸念されています。