気象庁によりますと、関東甲信地方は上空の寒気に加え日中気温が上がった影響などで大気の状態が非常に不安定となっていて、関東を中心に局地的に雨雲が発達し、雷を伴って大雨となっているところがあります。
埼玉県熊谷市では午後5時10分までの1時間に64ミリ、東京都府中市では午後7時10分までの1時間に55ミリの非常に激しい雨を観測したほか、群馬県伊勢崎市では午後4時半までの1時間に48ミリの激しい雨を観測しました。
大気の非常に不安定な状態は7日明け方まで続く見通しです。6日、このあとに降る雨の量はいずれも多いところで関東で1時間に50ミリ、山梨県と長野県で1時間に30ミリと予想されています。
気象庁は低い土地の浸水や河川の増水に警戒するとともに、落雷や激しい突風やひょう、そして土砂災害に十分注意するよう呼びかけています。
前橋 激しくたたきつけるような雨
前橋市内では午後3時ごろから局地的に雷を伴った雨が降りました。
このうち前橋市東片貝町では大きな雨粒が地面や家屋の屋根を激しくたたきつけるように降り、道路には水がたまり車が大きなしぶきを上げて走っていました。
パン屋を営む男性は「水路から水があふれ出していた。風も強かったし、たたきつけるような音がすごかった。パンを注文していたお客さんも来られなくなった」と話していました。
犬の散歩をしていた男性は「台風のような急な風とひょうのようなものが降り、勤務先の事務所の中にも水が入ってきてびっくりした。外は何も見えなくなり視界がなくなった」と話していました。
群馬 伊勢崎 10棟以上が床下浸水
群馬県伊勢崎市では、午後4時10分までの1時間に48ミリの激しい雨が降りました。
伊勢崎市消防本部によりますと、伊勢崎市宮子町では、午後4時半までに住宅など10棟以上で床下が水につかる被害が出たということです。
「気が付いたら水浸し」
群馬県伊勢崎市宮子町の複合施設にある音楽教室では、従業員の女性が店の中に入ってきた水を外にかき出す作業に追われていました。
女性によりますと午後3時半ごろにたたきつけるような横殴りの雨が降り、室内には扉の隙間から直接、雨が入ってきたうえ、外から水が流れ込んできたということです。
当時、教室にはおよそ50人の生徒や保護者がいて外に出ないように呼びかけたということです。
女性は「建物の中まで雨の音が響いていた。換気のために開けっぱなしだったドアを閉めても中に雨が入ってきて、気がついたら水浸しだった」と話していました。
埼玉 羽生 激しい雷と横殴りの雨
埼玉県羽生市の東武伊勢崎線羽生駅前では午後5時ごろから、激しい雷とともに横殴りの雨が降りました。
たたきつけるような雨でしぶきがあがり、みるみるうちに水たまりができていました。