Japanese News: 「めぐみさんを思い続けていた」横田滋さんを見舞った支援者

「めぐみさんを思おもい続つづけていた」横田よこた滋しげるさんを見舞みまった支援しえん者しゃ

Jun 6, 2020 17:06

Furigana

北朝鮮きたちょうせんに拉致らちされた横田よこためぐみさんの父親ちちおやの滋しげるさんが5日にち亡なくなったことを受うけ、横田よこた夫妻ふさいの救出きゅうしゅつ活動かつどうを支ささえてきた近所きんじょに住すむ田島たじま忠ただしさんは「滋しげるさんは病室びょうしつにめぐみちゃんの写真しゃしんを置おいて、ずっと思おもい続つづけていた」とお見舞みまいに訪おとずれた時ときの様子ようすを振り返ふりかえりました。田島たじまさんは、滋しげるさんが入院にゅういんしてから月つきに1度どは、お見舞みまいのため病室びょうしつに足あしを運はこんできたということです。

去年きょねんまでは、病室びょうしつに顔かおを出だすと滋しげるさんはにこにこして話はなしをしてくれたということですが、ここ2か月かげつくらいは新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん防止ぼうしのため、面会めんかいができなくなっていたということです。

病室びょうしつにはめぐみさんの写真しゃしんがいくつも飾かざられていたということで、田島たじまさんは、「滋しげるさんと話はなしをしていると、ときどきめぐみちゃんの写真しゃしんを見みているんだなと感かんじることがありました。いつもめぐみちゃんの写真しゃしんを見みながら思おもいを強つよくしていました。口くちかずの多おおいほうではありませんでしたが、拉致らち問題もんだいの話はなしになると感情かんじょうが高たかまるときもありました」と話はなしました。

そして、「この1年間ねんかんくらいはいろんなことを考かんがえたりする力ちからは衰おとろえたかもしれませんが、それでも拉致らちの話はなしになると目めつきが変かわりました。めぐみちゃんのことを思おもい続つづけていたと思おもいます」と話はなしていました。

入院にゅういん後ごの滋しげるさんの様子ようす

横田よこた滋しげるさんはおととし4月つきから体調たいちょうを崩くずして入院にゅういんしていました。

妻つまの早はや紀江のりえさんもことしで84歳さいになり、体力たいりょくの衰おとろえを感かんじながらも毎日まいにち病室びょうしつを訪おとずれ、滋しげるさんとの面会めんかいを重かさねてきました。

早紀さき江こうさんが病室びょうしつに置おかれためぐみさんの写真しゃしんを見みながら「あと少すこしで会あえるかもしれないから、がんばろうね」と声こえをかけると滋しげるさんは「うん」とこたえ、励はげまし合あっていました。

滋しげるさんは自分じぶんの足あしで立たつことが難むずかしくなりましたが、車くるまいすに乗のって早はや紀江のりえさんと病院びょういんの敷地しきち内ないを散歩さんぽしたり、リハビリを行おこなったりして体力たいりょくの維持いじに努つとめてきました。

また、早紀さき江こうさんは滋しげるさんの手足てあしの関節かんせつがかたくならないようにと毎日まいにちマッサージをしてあげていたということです。

最近さいきんでは新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん防止ぼうしのため、直接ちょくせつ面会めんかいすることはできなくなりましたが、タブレット端末たんまつを使つかってテレビ電話でんわで顔かおを合あわせていたということです。

早紀さき江こうさんと40年来ねんらいの友人ゆうじんの斉藤さいとう眞紀子まきこさんは、「早紀さき江こうさんは、感染かんせん防止ぼうしのため病院びょういんに行いけなくなっていましたが、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが解除かいじょされてからはまた足あしを運はこんでいたと聞きいています。滋しげるさんがだんだんやせて力ちからがなくなったと話はなしていました。亡なくなってしまい本当ほんとうに悲かなしいです。滋しげるさんにはトンネルの向むこうに一筋ひとすじの光ひかりが見みえるところまで伝つたえられればよかったなという思おもいです」と話はなしていました。