佐々木投手は今シーズンデビューを果たし、終盤はローテーションの一角を担うようになりました。
レギュラーシーズンは11試合の登板で3勝2敗も防御率は2.27。先月の登板に限れば3試合で防御率0.47と抜群の安定感を見せました。
このため、井口資仁監督も「後半戦、いちばん安定していたピッチャーで、チームを勢いづけてくれる」と期待を込めて短期決戦で大事な初戦のマウンドに送り出しました。
また楽天に今シーズン3試合先発して1勝負け無し、防御率1.35と抜群の結果を残していました。
それでも前日の取材では「対戦数が最も多いので相手バッターも慣れていると思うが、しっかり自分から攻められるように頑張りたい」と気持ちを引き締めていました。
そして6日のマウンドでは持ち味のストレートが立ち上がりから決まりました。
楽天の2番、岡島豪郎選手への3球目にプロ入り後では自己最速となる159キロをマーク。3番の浅村栄斗選手にも159キロのストレートで見逃し三振を奪いました。
2回にみずからのエラーで1点を失いましたが、6回を1失点。
奪った10個の三振のうち7個の決め球が変化球とストレートに頼らない内容でした。
登板後、「自分のミスで点を取られてしまいましたが、3点援護をもらって割り切って投げることができました」とコメントした佐々木投手。
相性のいい楽天を相手に成長した姿をマウンドで見せました。
打線はこの試合、6回までロッテの先発、佐々木朗希投手にヒット4本、1点に抑えられる苦しい展開でした。 それでも2点を追う7回、コントロールに苦しんだロッテのリリーフから2アウト満塁のチャンスを作り、島内選手が3人目・唐川侑己投手の初球の144キロをとらえて左中間を破り、この時点で試合をひっくり返しました。 島内選手はプロ10年目の今シーズン、主に4番を任され、選球眼のよさを生かした粘り強いバッティングで打線を引っ張ってきました。 レギュラーシーズンでは96打点をあげて自身初のタイトルとなる打点王に輝いたほか、ホームランは球団の生え抜き選手として最多となる21本をマーク。 得点圏打率もリーグ2位の3割2分8厘と胸を張れる成績を残しました。 「点を取られても野手がしっかり打ってあげたい。自分にチャンスで回ってきたら何とか1本打ちたい」とクライマックスシリーズへの意気込みを話していた島内選手。 自分は4番バッターのタイプではないとして「4番は打ちたくない」と石井一久監督に日々伝えているとしながらも、レギュラーシーズンに続き、惜しくも敗れた短期決戦で指揮官の期待に応えました。
楽天 島内が勝負強さを発揮