現在のナマケモノといえば樹上生活を送り、ゆっくりと動く草食動物ですが、絶滅した古代の近縁種「ミロドン」は肉も食べていました。そんな新研究の結果が発表されました。
この古代の地上性ナマケモノは約1万年前まで南米に生息しており、植物だけでなく肉も食べる雑食動物でした。
論文の筆頭著者であるジュリア・テハダ氏は声明で「彼らが時々死肉をあさっていたのか、あるいは機を見て動物性たんぱく質を摂取していたのか、今回の研究からは判断できないが、すべてのナマケモノが絶対的な草食動物だったという長年の推定とは食い違う強力な証拠が得られた」と指摘しました。テハダ氏は米自然史博物館の助教で、仏モンペリエ大学の博士研究員を務めています。
現生するナマケモノは6種のみです。