米ケンタッキー州のアパラチア山脈のふもとに位置する小さな町モアヘッドには米国最大級の温室があります。この温室は、単なる裏庭の温室の特大版ではありません。ロボット工学、人工知能(AI)、データを駆使して年間4500万ポンド(約2040万キロ)のトマトを栽培しているハイテク温室です。
世界の総人口は2050年までに100億人に達する見込みで、国連は100億人に食料を供給するには食料生産量を70%増やす必要があると予測しています。米アップハーベストの創業者兼最高経営責任者(CEO)のジョナサン・ウェブ氏は、AIを搭載した温室が食料問題の解決策と考えています。
ウェブ氏は「気候崩壊が進む中、今よりもはるかに少ない資源ではるかに多い食料を栽培する方法を見出す必要がある」と述べた上で、「テクノロジーを使えば実現可能だ」と付け加えました。