9日は、京都市右京区にある自宅を兼ねた寺院「寂庵」でしのぶ会が開かれ、ファンなどおよそ950人が訪れました。
祭壇には、おととし、写真家の篠山紀信さんが撮影した、寂聴さんがほほえむ写真が掲げられ、好きだったという黄色や紫などの色をつけた菊の一種「アナスタシア」が飾られました。
会場では寂聴さんが行っていた法話の録音が流される中、訪れた人たちが焼香をして静かに手を合わせていました。
大阪 堺市の40代の女性は「トイレにカレンダーを飾るほど寂聴さんの生き方や、いつも笑顔で話す姿が好きでした。お疲れさまでしたと伝えました」と話していました。
また、大阪市の50代の男性は「以前から法話を聞きに来ていたので、お別れを言いに来ました。生前『死後の世界では、みんながシャンパンパーティーをやっているのよ』と話されていたので、ぜひ、楽しんでくださいと伝えました」と涙ぐみながら話していました。
愛知県の30代の女性は「小説が好きで読んでいました。やりたいことをやってきた人で、私はその姿勢に後押しされていました。きょうは来られてよかったです」と話していました。