アメリカでは、10日夜から11日にかけて南部や中西部の6つの州で竜巻が相次いで発生し、建物が倒壊するなど大きな被害が出ました。
このうち大きな被害を受けた南部ケンタッキー州では、多くの建物が倒壊し、12日は住民やボランティアががれきを片づける作業を進めていました。
被害の全容は明らかになっていませんが、ベシア知事は12日午後の会見で、州内で1000棟を超える住宅が大きな被害を受けたと明らかにしました。
また、ケンタッキー州メイフィールドで倒壊したろうそく工場では、当時、工場の中にいた従業員などおよそ110人のうちこれまでに40人が救助されたということですが、そのほかの人たちの安否は明らかになっていません。
一方で、工場の報道担当者は12日、複数のアメリカメディアに対しこれまでのところ工場では「8人が死亡し8人が行方不明」と明らかにした上で、「当初報告されていたより犠牲者は少ない」と述べました。
ベシア知事はこれまで、州内の死者は100人を超える可能性があるという見方を示していますが、被害の全容は依然として明らかになっていません。