2011年、東日本大震災の津波で東京電力の福島第一原子力発電所が壊れました。
東京電力の元会長など3人は、大きな津波が原発に来ることを考えて準備していなかったため罪があると言われて、裁判になっていました。
東京地方裁判所は19日、3人に罪はないと言いました。理由は、「事故の前に、原発を止める必要があるぐらい大きな津波が来ることを知ることはできなかったからです」と説明しました。
裁判をしてほしいと言った福島市の女性は「この事故で、病院から避難した44人が亡くなりました。今も自分の家に戻ることができなくて、苦しんでいる人もたくさんいます。この人たちのことを裁判所は考えていないと思います」と話していました。