Actualités japonaises: 御嶽山噴火から５年で追悼式遺族ら黙とう長野王滝村

御嶽山みたけさん噴火ふんかから５ご年ねんで追悼ついとう式しき遺族いぞくら黙もくとう長野ながの王滝おうたき村むら

Sep 27, 2019 12:09

Furigana

死者ししゃ・行方ゆくえ不明ふめい者しゃが合あわせて63人にんにのぼった、御嶽山みたけさんの噴火ふんかから、27日にちで５ご年ねんです。ふもとの長野ながの県けん王滝おうたき村むらでは、追悼ついとう式しきが行おこなわれ、噴火ふんかが起おきた時刻じこくと同おなじ午前ごぜん11時じ52分ふんに、遺族いぞくなどが黙もくとうをささげました。平成へいせい26年ねん９月くがつ27日にちに起おきた御嶽山みたけさんの噴火ふんかでは、58人にんが死亡しぼう、５ご人にんが行方ゆくえ不明ふめいとなる、「戦後せんご最悪さいあくの火山かざん災害さいがい」となりました。

噴火ふんかから５ご年ねんとなる27日にち、ふもとの長野ながの県けん王滝おうたき村むらでは、正午しょうご前まえから地元じもとの自治体じちたいが主催しゅさいする追悼ついとう式しきが行おこなわれ、慰霊いれい碑ひの前まえに遺族いぞくや地元じもとの関係かんけい者しゃなどが参列さんれつしました。

そして、噴火ふんかが起おきた時刻じこくと同おなじ午前ごぜん11時じ52分ふんにサイレンが鳴ならされ、参列さんれつ者しゃ全員ぜんいんで黙もくとうをささげ、犠牲ぎせいになった人ひとたちを悼いたみました。

ことしは、長野ながの県けん木曽きそ町まちが噴火ふんか後ご初はじめて夏山なつやまシーズンに立ち入たちいり規制きせいの一部いちぶを解除かいじょし、７月しちがつから来月らいげつ半なかばまで、山頂さんちょうへの登山とざんが可能かのうになりました。

御嶽山みたけさんに登のぼる人ひとも増ふえていて、再ふたたび噴火ふんかが起おきた際さいに迅速じんそくな避難ひなんをどう呼よびかけるのかなど、安全あんぜん対策たいさくが引き続ひきつづき課題かだいになっています。

さらに、いつ噴火ふんかが起おきるかわからない火山かざんであることへの意識いしきを登山とざん者しゃそれぞれにどのように持もってもらうかも課題かだいで、ふもとの自治体じちたいなどでは、安全あんぜん確保かくほのための情報じょうほう発信はっしんに力ちからを入いれていくことにしています。

遺族いぞく会かいの代表だいひょう「やっと５ご年ねん」

噴火ふんかで義理ぎりの弟おとうとを亡なくし、遺族いぞくなどでつくる「山やまびこの会かい」の代表だいひょうを務つとめるシャーロック英子えいこさんは「５ご年ねん前まえの噴火ふんかの日ひと同おなじくらい、いい天気てんきです。振り返ふりかえると５ご年ねんという時間じかんはあっという間あっというまですが、それぞれの遺族いぞくは噴火ふんかのあと、大変たいへんな思おもいをしているのでやっと５ご年ねんがたったという思おもいも感かんじています」と話はなしていました。

遺族いぞく「時間じかん止とまったまま」

噴火ふんかで息子むすこの祐樹ゆうきさん（当時とうじ26）と、息子むすこの婚約こんやく者しゃの丹羽にわ由紀ゆきさん（当時とうじ24）を亡なくした愛知あいち県けん一宮いちのみや市しの所ところ清和きよかずさんは「５ご年ねんたっても遺族いぞくの時間じかんは止とまったままです。５ご年ねん前まえ、噴火ふんかが起おきる前まえまでは２に人にんが楽たのしく登のぼっていたと思おもうと複雑ふくざつな気持きもちになります」と話はなしていました。

生存せいぞん者しゃ「経験けいけん伝つたえたい」

５ご年ねん前まえ、御嶽山みたけさんの山頂さんちょうに登のぼっていて噴火ふんかを体験たいけんした愛知あいち県けん豊川とよかわ市しの小野田おのだ猛たけしさん（57）は、きょう、山頂さんちょうを訪おとずれ、慰霊いれい碑ひに手てを合あわせました。

当時とうじ、山頂さんちょうにある神社じんじゃの祈きとう所しょの軒下のきしたに隠かくれた小野田おのださんは「山頂さんちょうに来くると目めの前まえで亡なくなった人ひとのことが思い出おもいだされて、なんとか助たすけられなかったのかなという気持きもちになります。噴火ふんかの後のちも毎年まいとし、御嶽山みたけさんに来きていますが、５ご年ねんしかたっていないのにヘルメットをかぶらないで登のぼる人ひとがいるなど、火山かざんへの危機きき意識いしきが薄うすれているように感かんじます。当時とうじの話はなしをするなど経験けいけんを伝つたえていきたいです」と話はなしていました。