ブタの
伝染病・
豚コレラについて、
農林水産省は27
日午後、
対策本部の
会議を
開き、
江藤農林水産大臣が
予防的なワクチン
接種を
行うための
防疫指針の
改正に
向けて、
手続きを
進めて
いく考えを
示しました。
農林水産省は、
豚コレラに
感染したまま
移動する
野生のイノシシが
確認され、
従来の
対策だけではブタへの
感染拡大を
防ぐことが
難しい地域を
国が「ワクチン
接種推奨地域」に
設定する
などとした「
防疫指針」の
改定案をまとめ、
自民党や
省の
有識者会議で
了承されました。
これを受けて、農林水産省は27日午後、対策本部の会議を開き、江藤農林水産大臣が「指針の改正案の報告を受けて、広く意見を募るパブリックコメントなどの期間をどうするのか、農林水産省として決定したい」と述べ、手続きを進めていく考えを示しました。
ワクチン接種の推奨地域は、埼玉県、富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県の9つの県で、このうち富山県と石川県は野生のイノシシの感染が見つかっていますが、ブタへの感染は確認されていません。
農林水産省は、今回取りまとめた改正案について今後、都道府県から意見を聞くとともに、パブリックコメントなどを経たうえで速やかに指針を改正し、予防的にブタにワクチンを接種できる環境を整えることにしています。