日本新聞: 豚コレラ「清浄国」の認定取り消し避けられない見通し

豚ぶたコレラ「清浄せいじょう国こく」の認定にんてい取り消とりけし避さけられない見通みとおし

Sep 28, 2019 06:09

Furigana

ブタの伝染でんせん病びょう、豚ぶたコレラの感染かんせん拡大かくだいが続つづく中なか、農林水産省のうりんすいさんしょうはブタへの感染かんせんを防ふせぐワクチンの接種せっしゅを決きめました。豚肉ぶたにくの流通りゅうつうも地域ちいきを限定げんていしない方針ほうしんで、豚ぶたコレラの発生はっせいがないことを示しめす「清浄せいじょう国こく」の認定にんていを国際こくさい機関きかんから取り消とりけされるのは避さけられない見通みとおしとなりました。豚ぶたコレラは去年きょねん９月くがつ、国内こくないでは26年ねんぶりに岐阜ぎふ県けんで確認かくにんされて以降いこう、合あわせて８やっつの府県ふけんに拡大かくだいし、家畜かちくの伝染でんせん病びょうを監視かんししている国際こくさい機関きかん、ＯＩＥ＝国際こくさい獣疫じゅうえき事務じむ局きょくは「清浄せいじょう国こく」の認定にんていを停止ていししています。

農林水産省のうりんすいさんしょうは今月こんげつ、ブタへのワクチン接種せっしゅを決きめ、接種せっしゅしたブタの肉にくをその地域ちいきだけで流通りゅうつうさせることで国くに全体ぜんたいが「清浄せいじょう国こく」ではないとされるのを避さけ、輸出ゆしゅつなどへの影響えいきょうを最小さいしょう限げんにとどめられないか、検討けんとうしてきました。

しかし、27日にち開ひらかれた対策たいさくを決きめる委員いいん会かいで示しめされた案あんでは、豚肉ぶたにくの追跡ついせきが難むずかしいことなどを理由りゆうに流通りゅうつうする地域ちいきは限定げんていしないとしています。

このままでは、ワクチンを接種せっしゅした時点じてんで、認定にんていを停止ていしされた状態じょうたいから「清浄せいじょう国こく」に復帰ふっきするのは事実じじつ上じょう、不可能ふかのうとなり、国くに全体ぜんたいが「清浄せいじょう国こく」の認定にんていを取り消とりけされるのは避さけられない見通みとおしとなりました。