アメリカのバイデン
大統領は、
新型コロナウイルスの
感染が
急拡大する
台湾や、
同盟国の
韓国などにワクチンを
供給する
方針を
明らかにし、
感染対策で
国際的な
指導力を
示すねらいが
あるとみられます。
バイデン大統領は3日、声明を発表し、新型コロナウイルスワクチン少なくとも8000万回分を今月中に世界に供給するとして、最初の2500万回分の供給先を明らかにしました。
このうちおよそ1900万回分はWHO=世界保健機関などが主導する国際的な分配の枠組み「COVAXファシリティ」を通じて感染が急拡大する台湾のほか、アジアや中南米、アフリカの国々に供給します。
また残りのおよそ600万回分は優先度の高い国などに直接供給するとし、隣国のメキシコとカナダや、同盟国の韓国、パレスチナのヨルダン川西岸とガザ地区、それにロシアと対立するウクライナなどを挙げています。
バイデン大統領は声明で「世界的な大流行を終わらせ、公衆衛生を強化するためにはアメリカの強い指導力が不可欠だ」と強調し、中国やロシアが各国に積極的にワクチンを供給するなか、アメリカの国際的な指導力を示すねらいがあるとみられます。