メキシコ当局は、麻薬カルテルが横行する北部シナロア州で、2度にわたる家宅捜索を実施し、1トンを超える薬物を押収しました。
メキシコのシェインバウム大統領は5日、定例の記者会見で、合成麻薬「フェンタニル」の押収量としては過去最大規模だったとし、押収された量について2000万回分を超えると述べました。
今回の合成麻薬摘発の前には、米国のトランプ次期大統領が就任初日にメキシコ製品に対する関税の大幅な引き上げを約束。トランプ氏は関税引き上げの理由として、国境を越えて流入する不法移民や「犯罪と薬物」に対する報復だと主張しています。
同トップは、シェインバウム氏の大統領就任から60日間に達成した実績をたたえました。メキシコ全土で5000人を超える犯罪者を逮捕したほか、約58トンの薬物と2400丁あまりの銃器を押収したということです。