일본어 뉴스: リニア「水資源への影響抑えられる」有識者会議が中間報告案

リニア「水みず資源しげんへの影響えいきょう抑おさえられる」有識者ゆうしきしゃ会議かいぎが中間ちゅうかん報告ほうこく案あん

Apr 17, 2021 23:04

Furigana

水みず資源しげんへの影響えいきょうの懸念けねんから静岡しずおか県けんが着工ちゃっこうを認みとめていないリニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせんについて、国くにの有識者ゆうしきしゃ会議かいぎは、対策たいさくによって大井おおい川がわの流域りゅういきへの影響えいきょうは抑おさえられるなどとした中間ちゅうかん報告ほうこくの案あんを示しめし、取とりまとめに向むけた作業さぎょうを進すすめることにしています。

リニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせんの静岡しずおか県内けんないの工事こうじをめぐっては、県けんが水みず資源しげんへの影響えいきょうの懸念けねんから着工ちゃっこうを認みとめておらず、目標もくひょうとする2027年ねんの開業かいぎょうは難むずかしくなっています。

建設けんせつ主体しゅたいのJR東海とうかいと県けんの協議きょうぎが難航なんこうする中なか、国土こくど交通こうつう省しょうは、去年きょねん4月つきから水みず資源しげんやトンネル工学こうがくなどの有識者ゆうしきしゃによる会議かいぎで議論ぎろんを進すすめ、17日にちはこれまでの議論ぎろんを踏ふまえた中間ちゅうかん報告ほうこくの案あんを示しめしました。

案あんでは、南みなみアルプスの地下ちかに掘ほるトンネル内ないに地下ちか水すいが湧わき出だすことで、大井おおい川がわの水量すいりょうが減へるとした静岡しずおか県けんの懸念けねんに対にたいしては、水みずの通り道とおりみちとなる別べつのトンネルを作つくり、すべての湧き水わきみずを川かわに戻もどすなど対策たいさくをとれば、工事こうじ完了かんりょう後ごは中ちゅう下流かりゅう域いきの水量すいりょうは維持いじされ、地下ちか水すいへの影響えいきょうも極きわめて小ちいさいとしています。

工事こうじの間ま、一定いってい期間きかんは山梨やまなし県けん側がわに湧き水わきみずが流出りゅうしゅつすることになりますが、この場合ばあいでも解析かいせきの結果けっか、中ちゅう下流かりゅう域いきの水量すいりょうは維持いじされるとしています。

また、工事こうじの影響えいきょうを把握はあくするため、JR東海とうかいには川かわの水量すいりょうや地下ちか水すいのモニタリングを行おこない、地元じもとと情報じょうほうを共有きょうゆうするよう求もとめています。

有識者ゆうしきしゃ会議かいぎは今後こんご、中間ちゅうかん報告ほうこくの取とりまとめに向むけた作業さぎょうを進すすめることにしていて、地元じもとへの説明せつめい会かいも開ひらきたいとしています。

静岡しずおか県けん「内容ないようには戸惑とまどっている」

有識者ゆうしきしゃ会議かいぎ終了しゅうりょう後ごの記者きしゃ会見かいけんで静岡しずおか県けんの難波なんば副ふく知事ちじは「大井おおい川がわは、われわれにとって“命いのちの水みず”であり、たびたび渇水かっすいも起おきているが、中間ちゅうかん報告ほうこくにはそうした水利すいり用ようの実態じったいなどが盛り込もりこまれていない。県けんの思おもいが理解りかいされておらず、中間ちゅうかん報告ほうこくの内容ないようには戸惑とまどっていて、地元じもと関係かんけい者しゃと相談そうだんして取り扱とりあつかいを考かんがえたい」と述のべました。

JR東海とうかい「いかに分わかりやすく地元じもとに説明せつめいするかを念頭ねんとうに対応たいおう」

また、JR東海とうかいの宇野うの副ふく社長しゃちょうは「各かく委員いいんからの意見いけんで有識者ゆうしきしゃ会議かいぎでの説明せつめい資料しりょうは充実じゅうじつしてきた。これをもとに今後こんごは、正確せいかく性せいを保たもちつつもいかに分わかりやすく地元じもとの方かたたちに説明せつめいするかを念頭ねんとうに対応たいおうしていきたい」と述のべて、地元じもとに説明せつめいする場ばを設もうけたいという考かんがえを改あらためて示しめしました。