韓国の
脱北者団体は、22
日夜遅く、
北朝鮮のキム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長などを
批判するビラを
再び北朝鮮側に
向けて
飛ばしたことを
明らかにし、
北朝鮮のさらなる
反発が
予想されます。
韓国の
脱北者団体が23
日、
明らかにしたところによりますと、22
日午後11
時からおよそ1
時間にわたって、
南北の
軍事境界線に
近いキョンギ(
京畿)
道パジュ(
坡州)から、
北朝鮮のキム・ジョンウン
朝鮮労働党委員長などを
批判するビラ50
万枚を、
北朝鮮側に
向けて
飛ばしたということです。
公開された映像や写真では、大量のビラが入った袋のほか、キム委員長と妹のキム・ヨジョン(金与正)氏、それに祖父のキム・イルソン(金日成)主席の写真や、「民族の殺りく者」などのメッセージが風船に付けられ、夜空に上がっていく様子が分かります。
韓国政府は、軍事境界線に近い地域の住民に危険が及ぶとして、ビラを飛ばす活動を取り締まる方針を示していましたが、団体の発表について、軍や警察は「事実関係を確認中だ」としています。
団体のパク・サンハク(朴相学)代表は、先週、NHKの取材に対し、朝鮮戦争の勃発から25日で70年となるタイミングに合わせて、非公開でビラを飛ばすと予告していました。
この団体は、先月31日にもキム委員長を批判するビラを飛ばし、これをきっかけに北朝鮮が韓国への対抗措置を相次いで打ち出していて、再び、韓国側からビラが飛ばされたことで、北朝鮮のさらなる反発が予想されます。