北朝鮮に
拉致された
横田めぐみ
さんの
父親の
滋さんが
先月亡くなったことを
受けて、
アメリカの
トランプ大統領から
妻の
早紀江さんに
弔意を
示す書簡が
届きました。
書簡には「めぐみ
さんを
自宅に
連れて
帰るという
重要な
任務を
続ける」と、
被害者の
帰国の
実現に
向け
引き続き
協力する
考えが
記されています。
横田滋さんは、昭和52年、中学1年生の時に新潟市で、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父親で、妻の早紀江さんとともに「拉致被害者の救出運動のシンボル」として活動の先頭に立ってきましたが、先月5日、老衰のため87歳で亡くなりました。
アメリカのトランプ大統領からの書簡は、1日に早紀江さんのもとに届き、支援団体を通じて公開されました。
トランプ大統領は、去年とおととしの米朝首脳会談で北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に拉致問題を議題として提起したほか、これまで2度来日した際に早紀江さんら拉致被害者家族と面会しています。
書簡には「私と妻のメラニアは、滋さんが逝去されたとの報に接し、悲しみに暮れています。早紀江さんと滋さんのたゆまぬ活動によって、北朝鮮による拉致問題は日本と米国にとって優先課題であり続けています。私たちは、早紀江さんと、拓也さん、哲也さんとともに、めぐみさんを必ずご自宅に連れて帰るというこの重要な任務を続けます」と英語で記され、被害者の帰国の実現に向け引き続き協力する考えがつづられています。
これに対し、横田早紀江さんは「丁寧なお悔やみのお言葉をちょうだいし、誠にありがたく感謝申し上げます。これからも娘を取り戻すために頑張って参ります。世界平和のため、お力添えいただきますよう、お願い申し上げます」とコメントしています。