数分間赤い光を見つめることで加齢とともに起こる視力の低下を防ぐことができるかもしれません。そんな研究結果がこのほど、老年学の医学誌に発表されました。
将来の研究でも同様の結果が再現され、米食品医薬品局(FDA)が承認すれば、何百万人もの人々が自宅で簡単に治療が行えるようになる新時代を迎えることにつながるかもしれません。
研究は考え方を確認するための小規模な予備試験で、年齢28歳から72歳の男性と女性をそれぞれ12人集めました。参加者はそれぞれ手持ちの懐中電灯を渡されました。電灯からは波長670ナノメートルの赤い光が出ます。この波長は可視領域の長いほうにあたりますが、赤外波長域までには達していません。