日本新聞: 気象庁「災害すでに発生の可能性が極めて高い」

気象庁きしょうちょう「災害さいがいすでに発生はっせいの可能かのう性せいが極きわめて高たかい」

Jul 8, 2020 09:07

Furigana

岐阜ぎふ県けんと長野ながの県けんに大雨おおあめの特別とくべつ警報けいほうを発表はっぴょうしたことについて、気象庁きしょうちょうの中本なかもと能久よしひさ予報よほう課長かちょうは、午前ごぜん7時半じはんから記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、「特別とくべつ警報けいほうを発表はっぴょうした市町村しちょうそんでは、これまでに経験けいけんしたことのないような大雨おおあめとなっている。土砂崩どしゃくずれや浸水しんすいによる何なんらかの災害さいがいがすでに発生はっせいしている可能かのう性せいが極きわめて高たかく、命いのちを守まもるために最善さいぜんを尽つくさなければならない状況じょうきょうだ」と述のべました。さらに「指定していされた避難ひなん場所ばしょへ向むかうことにこだわらず、川かわや崖がけから少すこしでも離はなれた頑丈がんじょうな建物たてものの上うえの階かいなどに避難ひなんする判断はんだんをしてほしい。それすら危険きけんな場合ばあいには、崖がけと反対はんたい側がわの2階かい以上いじょうの部屋へやに移動いどうするなど、少すこしでも命いのちが助たすかる可能かのう性せいの高たかい行動こうどうをとることが重要じゅうようだ。ふだん災害さいがいが起おきないと思おもわれているような場所ばしょでも、最大さいだい級きゅうの警戒けいかいが必要ひつようだ」と述のべました。

また、「今後こんご、ほかの市町村しちょうそんにも特別とくべつ警報けいほうを発表はっぴょうする可能かのう性せいがある。特別とくべつ警報けいほうが出だされてからの避難ひなんは手遅ておくれとなる。発表はっぴょうを待まつことなく地元じもと市町村しちょうそんの避難ひなん勧告かんこくなどに直ただちに従したがい、緊急きんきゅうに身みの安全あんぜんを確保かくほしてほしい」と呼よびかけました。

中本なかもと予報よほう課長かちょうは、各地かくちで特別とくべつ警報けいほうが発表はっぴょうされる事態じたいになっていることについて、「これまで広ひろい範囲はんいで雨あめが降ふり、全国ぜんこく的てきに地盤じばんが緩ゆるんで河川かせんの水位すいいが高たかい状態じょうたいだ。大雨おおあめの予想よそうが難むずかしい状況じょうきょうが続つづいていて、いつまでに終おわるとはまだ言いえないのが現状げんじょうだ」と述のべ、引き続ひきつづき最新さいしんの気象きしょう情報じょうほうを確認かくにんしてほしいとしています。