将棋の
タイトル獲得の
最年少記録を30
年ぶりに
更新した
藤井聡太新棋聖は、16
日夜、
師匠の
杉本昌隆八段とともに
記者会見に
臨み、「
これからも
精進して、より
よい将棋を
指せるように
頑張りたい」
などと
述べました。
藤井新棋聖は、
対局が
終わって、
およそ1
時間半後の
午後8
時40
分ごろ、
関西将棋会館の
記者会見の
会場に
姿を
見せ「
初めての
タイトル獲得」を
意味する「
初戴冠」ということばに「
棋聖藤井聡太」と
署名した
色紙を
掲げ、
報道陣の
写真撮影に
応じました。
そして師匠の杉本八段から「おめでとう」と声をかけられて大きな花束を受け取ると、笑顔を見せていました。
記者会見では、初めてのタイトルを獲得した気持ちを聞かれ「獲得については、実感がないんですけど、とてもうれしく思っています。タイトルホルダーとして、しっかりした将棋をお見せしなければと思っています」と答えていました。
また、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて対局できなかった時期を振り返り「対局できない期間に自分自身の将棋を見つめ直すことができたのがよかったと思います」と語っていました。
AIと棋士との関係について考えを聞かれると、少し考えたあと、「大きな話題になりましたが、対決の時代を超えて共存の時代に入ったと思います。盤上の物語は無限で、その価値を伝えられればと思います」と話していました。
また、同席した杉本八段が「東海地方にタイトルを持ち帰るのが私たち一門の長年の悲願でした。感慨深いです」と話すと、藤井棋聖は「入門したときからお世話になってきたので、一つ恩返しができたのかなと思います」と応じていました。
最後に藤井棋聖は「今回、応援してくれたかたにいい報告ができてうれしく思います。これからも精進してよりよい将棋を指せるように頑張りたいので、よろしくお願いします」とファンへのメッセージを送っていました。