新型コロナウイルスの
感染が
急速に
広がっている
南米のブラジルでは、
最大都市のサンパウロで
特に状況が
深刻な
貧困地区の
住民を
対象に
集中検査を
行ったところ、2500
人のうち3
割を
超える人の
陽性が
確認されました。ブラジルでは
新型コロナウイルスの
感染者の
数が200
万人を
超え、アメリカに
次いで世界で2
番目に
多くなっています。
特に状況が深刻なのが、ブラジル各地に点在する「ファベーラ」と呼ばれる貧困地区ですが、費用負担が必要なため検査を受ける人が少なく、実態の把握が難しくなっています。
こうした中、感染者が最も多い最大都市サンパウロでは州政府が主導して「ファベーラ」の住民を対象に、今週から集中的に無料で検査を行っています。
検査は公園内の施設などで行われ、訪れた人たちは名前を登録したあと、だ液などの採取による検査を受けていました。
州政府によりますと、17日までに検査を受けた2500人のうち3人に1人にあたるおよそ800人の陽性が確認されたということです。
貧困地区では狭い住宅にいわゆる「3密」の状態で暮らしている住民が多く、州政府は感染が判明した人に対して治療を受けたり隔離措置を取ったりするように呼びかけています。