政府せいふ分科ぶんか会かい 感染かんせん状況じょうきょう判断はんだんする「指標しひょうと具体ぐたい的てきな数値すうち」を示しめす

それによりますと、ステージを判断はんだんする指標しひょうとして、

▽「病床びょうしょうのひっ迫ひっぱく具合ぐあい」

▽「療養りょうよう者しゃ数すう」

▽「ＰＣＲ検査けんさの陽性ようせい率りつ」

▽「新規しんき感染かんせん者しゃ数すう」

▽「直近ちょっきん1週間しゅうかんと前まえの週しゅうの感染かんせん者しゃ数すうの比較ひかく」

▽「感染かんせん経路けいろが不明ふめいな人ひとの割合わりあい」の6つの項目こうもくを挙あげています。

現在げんざいは、多おおくの地域ちいきで感染かんせんが漸増ぜんぞう、だんだん増ふえている「ステージ2」にあるとされていますが、分科ぶんか会かいは、感染かんせんが急増きゅうぞうしている「ステージ3」に入はいったと判断はんだんするための指標しひょうの数値すうちを示しめしています。

具体ぐたい的てきに、

▽「病床びょうしょうのひっ迫ひっぱく具合ぐあい」は、患者かんじゃ向むけの全体ぜんたいの病床びょうしょう数すうか、重症じゅうしょう者しゃ用ようの病床びょうしょう数すうについて最大さいだい確保かくほできる5分ぶんの1以上いじょうが埋うまっているかその時点じてんで確保かくほしている4分ぶんの1以上いじょうが埋うまっていること

▽「入院にゅういん患者かんじゃと宿泊しゅくはく施設しせつや自宅じたくで療養りょうようしている人ひとの数かず」が10万まん人にん当あたり15人にん以上いじょう

▽「ＰＣＲ検査けんさの陽性ようせい率りつ」が10％

▽「新規しんき感染かんせん者しゃ数すう」は1週間しゅうかんで10万まん人にん当あたり15人にん以上いじょう

▽直近ちょっきん1週間しゅうかんの感染かんせん者しゃ数すうが前まえの週しゅうよりも多おおいこと

▽「感染かんせん経路けいろが不明ふめいな人ひとの割合わりあい」が50％としています。

さらに、感染かんせんが爆発ばくはつ的てきに拡大かくだいしている「ステージ4」に入はいったと判断はんだんするための指標しひょうの数値すうちとして

▽「病床びょうしょうのひっ迫ひっぱく具合ぐあい」は、全体ぜんたいの患者かんじゃ向むけの病床びょうしょう数すうか、重症じゅうしょう者しゃ用ようの病床びょうしょう数すうについて、最大さいだい確保かくほできる半分はんぶん以上いじょう以上いじょうが埋うまっていること

▽「入院にゅういん患者かんじゃと宿泊しゅくはく施設しせつや自宅じたくで療養りょうようしている人ひとの数かず」が10万まん人にん当あたり25人にん以上いじょう

▽「ＰＣＲ検査けんさの陽性ようせい率りつ」が10％

▽「新規しんき感染かんせん者しゃ数すう」は1週間しゅうかんで10万まん人にん当あたり25人にん以上いじょう

▽直近ちょっきん1週間しゅうかんの感染かんせん者しゃ数すうがその前まえの週しゅうよりも多おおいこと

▽「感染かんせん経路けいろが不明ふめいな人ひとの割合わりあい」が50％としています。

また、大だい都市とし圏けんについては、これ以外いがいにも

▽受け入うけいれ先さきが見みつけにくいなど救急きゅうきゅう搬送はんそうが困難こんなんだった件数けんすうや

▽発症はっしょうから診断しんだんまでに掛かかった日数にっすうなども参考さんこうに確認かくにんするとしています。

さらに、病床びょうしょうのひっ迫ひっぱく具合ぐあいに関にかんする指標しひょうについては、示しめした数値すうちに満みたない段階だんかいでも早はやめの対策たいさくを行おこなうことが望のぞましいとしています。

分科ぶんか会かいの尾身おみ茂しげる会長かいちょうは「指標しひょうの数値すうちは目安めやすで機械きかい的てきに判断はんだんするためのものではないことを強調きょうちょうしたい。爆発ばくはつ的てきな感染かんせん拡大かくだいに至いたらず、今いまの段階だんかいのステージ2か、悪わるくてもステージ3で止とめられるよう、国くにや都道とどう府県ふけんは早はやめに総合そうごう的てきに判断はんだんして対策たいさくをとってもらいたい」と話はなしています。

尾身おみ会長かいちょう「地域ちいきの実情じつじょうに合あわせ柔軟じゅうなんな対応たいおうを」

分科ぶんか会かいの後のちの記者きしゃ会見かいけんで尾身おみ茂しげる会長かいちょうは「感染かんせん症しょう対策たいさくにおいては、各かく都道とどう府県ふけんの知事ちじの責任せきにんと役割やくわりが大おおきい。今回こんかい、具体ぐたい的てきな指標しひょうを示しめしたが地域ちいきによって異ことなる実情じつじょうに合あわせて柔軟じゅうなんに対応たいおうしてもらいたい」と述のべました。

また、具体ぐたい的てきな数値すうちについて「今回こんかい示しめしたどの指標しひょうも感染かんせん状況じょうきょう全体ぜんたいのごく一部いちぶを見みているにすぎない。複雑ふくざつに絡み合からみあう状況じょうきょうを総合そうごう的てきに見みることが感染かんせん状況じょうきょうの把握はあくに近ちかづく道みちで、数値すうちがひとり歩ひとりあるきしないようにしてもらいたい」と訴うったえました。

西村にしむら経済けいざい再生さいせい相しょう「先手せんて先手せんての対応たいおう必要ひつよう」

西村にしむら経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんは、記者きしゃ会見かいけんで、「医療いりょう提供ていきょう体制たいせいの確保かくほが何なによりも大事だいじだ。指標しひょうはあくまでも目安めやすであり、機械きかい的てきに作業さぎょうするのではなく、総合そうごう的てきに判断はんだんして、機動きどう的てき、積極せっきょく的てきに、先手せんて先手せんてで対応たいおうしていく必要ひつようがある。国くにとしても、数値すうちを見みながら、各かく都道とどう府県ふけんとこれまで以上いじょうに緊密きんみつに連携れんけいをとっていく」と述のべました。

鳥取とっとり県けん 平井ひらい知事ちじ「法的ほうてき措置そちや財政ざいせい的てき裏付うらづけ必要ひつよう」

分科ぶんか会かいのメンバーの鳥取とっとり県けんの平井ひらい知事ちじは、記者きしゃ会見かいけんで、現在げんざいの感染かんせん状況じょうきょうについて「3月つきや4月つきに比くらべ、数字すうじ的てきにも広ひろがりという意味いみでも、実じつは大おおきいのではないかというのが現場げんばを預あずかる者ものの感覚かんかくだ」と述のべ、危機きき感かんを持もって対応たいおうする必要ひつようがあるという認識にんしきを示しめしました。

そのうえで「徒手としゅ空拳くうけんでは戦たたかえない。休業きゅうぎょう要請ようせいや、入院にゅういんへの協力きょうりょくを得えることなど、いろいろやらなければならないことはあるが、残念ざんねんながら実効じっこう性せいは確保かくほできない。法的ほうてき措置そちや制度せいど的てきな保証ほしょう、それに財政ざいせい的てきな裏付うらづけが必要ひつようで、政府せいふは現場げんばが追い込おいこまれていることに留意りゅういし、迅速じんそくに対応たいおうしてほしい」と述のべました。