日本新聞: 米大統領選人種差別への両陣営の姿勢の違い鮮明に黒人銃撃で

米べい大統領だいとうりょう選せん人種じんしゅ差別さべつへの両りょう陣営じんえいの姿勢しせいの違ちがい鮮明せんめいに黒人こくじん銃撃じゅうげきで

Aug 28, 2020 11:08

Furigana

アメリカで黒人こくじん男性だんせいが警察官けいさつかんに背後はいごから銃撃じゅうげきされたことへの抗議こうぎが続つづく中なか、トランプ大統領だいとうりょうが法ほうと秩序ちつじょを重視じゅうしする姿勢しせいを示しめしたのに対にたいし、民主党みんしゅとうの副ふく大統領だいとうりょう候補こうほのハリス氏しは人種じんしゅ差別さべつの解消かいしょうに取り組とりくむと訴うったえ、両りょう陣営じんえいの姿勢しせいの違ちがいが浮き彫うきぼりになっています。

中西部ちゅうせいぶウィスコンシン州しゅうで23日にち、黒人こくじん男性だんせいが警察官けいさつかんに背後はいごから至近しきん距離きょりで銃じゅうで7発はつ撃うたれて重体じゅうたいとなり、現地げんちでは平和へいわ的てきな抗議こうぎデモの一方いっぽうで、破壊はかい行為こういも発生はっせいし混乱こんらんも起おきました。

デモは27日にちも続つづいていますが、州兵しゅうへいなどが警戒けいかいにあたり、大おおきな混乱こんらんは起おきていません。

これについてトランプ大統領だいとうりょうは27日にち、記者きしゃ団だんの質問しつもんに応おうじ「昨夜さくやの現地げんちは静しずかだった」として、みずからが主導しゅどうして混乱こんらんを収おさめたと主張しゅちょうしました。

そのうえで「われわれは火ひを消し止けしとめ破壊はかい行為こういを止とめることができる。民主党みんしゅとうは私わたしか副ふく大統領だいとうりょうを呼よべばいい。すぐに暴力ぼうりょくをやめさせる」と述のべて、法ほうと秩序ちつじょを重視じゅうしする姿勢しせいを強調きょうちょうするとともに、民主党みんしゅとうでは対応たいおうできないと攻撃こうげきしました。

一方いっぽう、民主党みんしゅとうの副ふく大統領だいとうりょう候補こうほのハリス氏しは27日にち、首都しゅとワシントンで演説えんぜつし「平和へいわ的てきな抗議こうぎ活動かつどうと参加さんか者しゃを常つねに守まもらなければならない。略奪りゃくだつや暴力ぼうりょくを振ふるう者ものたちと一緒いっしょにすべきではない」と述のべました。