日本新聞: 高性能の医療用マスク国の研究機関などが開発大量生産へ

高こう性能せいのうの医療いりょう用ようマスク国くにの研究けんきゅう機関きかんなどが開発かいはつ大量たいりょう生産せいさんへ

Sep 2, 2020 05:09

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで、不足ふそくが指摘してきされている高性能こうせいのうの医療いりょう用ようマスクを、国くにの研究けんきゅう機関きかんなどが新あらたに開発かいはつし、大手おおて医療いりょう機器ききメーカーが大量たいりょう生産せいさんに乗り出のりだすことになりました。高性能こうせいのうの医療いりょう用ようマスクは多おおくを輸入ゆにゅうに頼たよっていて、国内こくないでの生産せいさん強化きょうかが課題かだいとなっています。

このマスクは「国立こくりつ循環じゅんかん器き病びょう研究けんきゅうセンター」と、空調くうちょう機器きき大手おおての「ダイキン工業だいきんこうぎょう」、京都きょうとのベンチャー企業きぎょう「クロスエフェクト」が共同きょうどうで開発かいはつしたもので、生産せいさんと販売はんばいを大手おおて医療いりょう機器ききメーカー「ニプロ」が行おこなうことになりました。

ウイルスの侵入しんにゅうを防ふせぐ高たかいフィルター性能せいのうがある医療いりょう用ようマスクは、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで世界せかい的てきに需要じゅようが高たかまっていますが、日本にっぽんの医療いりょう現場げんばで使つかわれているマスクは、多おおくを中国ちゅうごくなど海外かいがいからの輸入ゆにゅうに頼たよっていて、不足ふそくが指摘してきされています。

現在げんざい流通りゅうつうしている医療いりょう用ようマスクは原則げんそく、使い捨つかいすてですが、このマスクは樹脂じゅし製せいの本体ほんたいを再さい利用りようでき、フィルター部分ぶぶんだけを交換こうかんするつくりになっています。

今後こんご、マスクの性能せいのうを示しめすアメリカの規格きかく「Ｎえぬ95」や、日本にっぽんの同様どうようの規格きかくを取得しゅとくしたうえで試験しけん的てきな販売はんばいを行おこない、来年らいねんにも大量たいりょう生産せいさんに乗り出のりだすということです。

開発かいはつにあたった「国立こくりつ循環じゅんかん器き病びょう研究けんきゅうセンター」の西村にしむら邦宏くにひろ医師いしは「自分じぶんと周まわりの患者かんじゃを守まもるために防御ぼうぎょ手段しゅだんを増ふやす必要ひつようがあり、国産こくさんの安心あんしんできるものがほしいというのが医療いりょう現場げんばの実感じっかんだと思おもう。輸入ゆにゅうがストップする事態じたいにも備そなえるため、国内こくないで生産せいさんできる体制たいせいを目指めざしたい」と話はなしていました。