自民党じみんとう総裁そうさい選せん 公開こうかい討論とうろん会かい 立候補りっこうほの3氏し 新型しんがたコロナ対策たいさくなど論戦ろんせん

目指めざす国家こっか像ぞう

◇石破いしば氏し「一いち人にん一いち人にんに居場所いばしょがあり、幸しあわせを実感じっかんできる国くにをつくらなければならない。地方ちほうでも十分じゅうぶんに教育きょういくが受うけられ、雇用こようと所得しょとくがあることが新あたらしい社会しゃかいだ」

◇菅かん氏し「『自助じじょ・共助きょうじょ・公おおやけ助すけ』だ。まず、自分じぶんでやってみて、地域ちいきや家族かぞくが互たがいに助け合たすけあい、政府せいふがセーフティーネットで守まもっていく。縦たて割わり行政ぎょうせいや前例ぜんれい主義しゅぎ、既得きとく権益けんえきを打破だはして規制きせい改革かいかくを進すすめ、国民こくみんに信頼しんらいされる社会しゃかいをつくっていく」

◇岸田きしだ氏し「今いまの時代じだいにふさわしい、日本にっぽんに適てきした持続じぞく可能かのうな資本しほん主義しゅぎをつくっていく。格差かくさや分断ぶんだんに向き合むきあい、多様たよう性せいを認みとめ、国民こくみんの一体いったい感かんをしっかりと感かんじられる、経済けいざいや社会しゃかいをつくっていきたい」

新型しんがたコロナウイルス対策たいさくの特別とくべつ措置そち法ほう

◇石破いしば氏し「感染かんせんを収束しゅうそくさせるため必要ひつようがあれば改正かいせいすべきだ。経済けいざい活動かつどうを抑おさえることに強制きょうせい力りょくを伴ともなうとすれば、経済けいざい的てきな支援しえんが必要ひつようだ」

◇菅かん氏し「まずは、今いまのまま対策たいさくをしっかりやっていきたい。必要ひつようがあれば見直みなおしはしなければならないが人権じんけん問題もんだいなどいろんな問題もんだいが絡からんでいるし、国会こっかいでの付帯ふたい決議けつぎで慎重しんちょうに対応たいおうするよう求もとめられている」

追加ついかの経済けいざい対策たいさくについて

「不十分ふじゅうぶんなら徹底てっていして次つぎの手てを打うっていく。雇用こようと事業じぎょうが継続けいぞくできるよう責任せきにんを持もって対応たいおうしていきたい」

◇岸田きしだ氏し「議論ぎろんを進すすめ、準備じゅんびができれば国会こっかいで審議しんぎすることを考かんがえなければならない。自粛じしゅく要請ようせいに応おうじた人ひとと応おうじなかった人ひとの公平こうへい性せいの問題もんだいをどう考かんがえるかや、自粛じしゅく要請ようせいを行おこなった場合ばあいの支援しえんなどの論点ろんてんで議論ぎろんを行おこなうことは重要じゅうようだ」

消費しょうひ税ぜいを含ふくむ税制ぜいせいの在り方ありかた

◇石破いしば氏し「社会しゃかい保障ほしょう改革かいかくの議論ぎろんなくして、財政ざいせいや税制ぜいせいを語かたってはいけない。次つぎの時代じだいに過大かだいな負担ふたんを残のこさないという意味いみで、財政ざいせいの健全けんぜん化かを念頭ねんとうから外はずすべきではない」

◇菅かん氏し「『経済けいざい再生さいせいなくして財政ざいせい健全けんぜん化かなし』という基本きほん方針ほうしんの中なかで、アベノミクスを成功せいこうさせてきた。安倍あべ総理そうり大臣だいじんは『消費しょうひ税率ぜいりつは10年ねんは引き上ひきあげない』と言いっているが、私わたしも全まったく同おなじ意見いけんだ。ただ、将来しょうらいまで否定ひていすべきではなく、10年ねんは考かんがえないということだ」

◇岸田きしだ氏し「消費しょうひ税ぜいの増税ぞうぜいは、社会しゃかい保障ほしょう制度せいど改革かいかくをしっかり行おこなったうえで必要ひつようならば考かんがえる。ただ、去年きょねん、税率ぜいりつを引き上ひきあげたばかりで、新型しんがたコロナウイルスとの闘たたかいもあり、しばらく触さわることは難むずかしいと思おもう」

外交がいこう・安全あんぜん保障ほしょう

◇石破いしば氏し「日にち米べい地位ちい協定きょうていの改定かいていも視野しやに入いれて、対等たいとうな日にち米べい同盟どうめいをつくっていくべきだ。アジアに日本にっぽんの理解りかい者しゃを増ふやすためにもっと努力どりょくをしたい」

◇菅かん氏し「日にち米べい同盟どうめいを基軸きじくとしてアジアの国々くにぐにとつきあっていくことが大事だいじだ。中国ちゅうごくや韓国かんこくをはじめ近隣きんりん諸国しょこくとは、それぞれ難むずかしい問題もんだいはあるが、二者択一にしゃたくいつではなく戦略せんりゃく的てきにしっかりつき合つきあい、常つねに意思いし疎通そつうを行おこなうことができる外交がいこうを進すすめていきたい」「外交がいこうは継続けいぞくが大事だいじだ。安倍あべ総理そうり大臣だいじんの首脳しゅのう外交がいこうのようなことはできないので、私わたしなりの外交がいこう姿勢しせいを貫つらぬきたい。安倍あべ総理そうり大臣だいじんには、当然とうぜん、相談そうだんしていくことになる」

◇岸田きしだ氏し「米べい中ちゅうの対立たいりつや保護ほご主義しゅぎなどの分断ぶんだんが進すすむ中なかで、マルチ外交がいこうの道みちを探さぐることが存在そんざい感かんを示しめす方向ほうこうではないか。基本きほん的てきな価値かち観かんを共有きょうゆうする国々くにぐにと協力きょうりょくし、地球ちきゅう規模きぼの課題かだいで日本にっぽんがルールづくりを先導せんどうしていくことが大事だいじだ」

森友もりとも学園がくえんや加計かけ学園がくえんの問題もんだい 「桜さくらを見みる会かい」への対応たいおう

◇石破いしば氏し「必要ひつようがあれば再さい調査ちょうさすべきだ。納得なっとくしたという国民こくみんが少すくなくとも過か半数はんすうにならないといけない。桜さくらを見みる会かいは、内閣ないかくや総理そうり大臣だいじんが主催しゅさいするのだから公平こうへいでないとおかしい。次つぎに開催かいさいする時ときは、変かわったと分わかってもらえることが必要ひつようだ」

◇菅かん氏し「森友もりとも学園がくえんの問題もんだいは、財務省ざいむしょうの調査ちょうさ結果けっかなどが出でているが、二度にどとこうしたことを起おこさないよう再発さいはつ防止ぼうし策さくをつくっていく。加計かけ学園がくえんの問題もんだいをめぐっては、法令ほうれいにのっとって、オープンなプロセスで検討けんとうが進すすめられたことも明あきらかになっている」

◇岸田きしだ氏し「説明せつめいが十分じゅうぶんかどうかは、説明せつめいを受うける側がわが納得なっとくしたかどうかで判断はんだんされなければならない。国民こくみんから見みて公平こうへい・平等びょうどうなのかという観点かんてんから、対応たいおうを考かんがえなければならない」