3
年前、
福島県三春町の
国道で
盗んだ
トラックを
無免許で
運転し、
無関係の
男女2
人をわざとトラックではねて
殺害した
罪に
問われ、1
審で
死刑を
言い渡された
被告に対し、2
審の
仙台高等裁判所は、
死刑判決を
取り消して
無期懲役を
言い渡しました。
住所不定・無職の盛藤吉高被告(53)は、3年前の5月、三春町の国道で盗んだトラックを無免許で運転し清掃ボランティアをしていた55歳の男性と52歳の女性の2人をわざとはねて殺害したとして、殺人やひき逃げなどの罪に問われています。
被告は事件の2日前に別の罪で服役していた刑務所を出たばかりでした。
1審が求刑通り死刑を言い渡したのに対し、被告側は「殺意はなかった」などと主張して控訴していました。
16日の2審の判決で、仙台高等裁判所の深沢茂之裁判長は「刑務所に戻りたいという理由で事件を起こしていて、自己中心的で悪質だ」と指摘しました。
その一方で「死刑判決はやむをえない場合に判断されるもので、慎重にあるべきで、自暴自棄的な動機による今回の犯行では考慮する余地がある」と述べて、1審の死刑を取り消して無期懲役を言い渡しました。