金沢の
人気の
観光地「
近江町市場」
近くに
あるホテルでは、
外国人観光客も
含め
利用客が
戻ってきましたが、
必要な
人手が
確保できず
サービスを
一部制限しながらの
営業が
続いています。
金沢市の人気の観光地「近江町市場」近くのホテルではおよそ200ある客室が満室になる日もあるなど、利用客数はコロナ禍前に近い水準まで回復しています。
その一方で、ホテルがいま頭を悩ませているのが人手不足です。
新型コロナの影響で去年まで2年連続で従業員の新規採用を見送り、この間に退職した人もいたため、コロナ禍前に100人ほどいたスタッフは、およそ80人に減っています。
ホテルでは給与水準をコロナ禍前より2割ほど上げて求人を出していますが、必要な人手を確保できていない状況だということです。
このためホテル内のバーや懐石料理店の営業は団体の予約があった場合に限定しています。
「
金沢ニューグランドホテル」の
中田鉄夫マーケティング
部長は「
体制が
整わず
苦しい状況です。
働きたいという
人の
応募はありますが、まだまだ
足りていません。
人手不足は
どこの
ホテルも
一緒なので
人材の
獲得競争も
厳しく
感じます」と
話していました。
宮崎市のタクシー会社「運転手が足りない!」
宮崎市に
ある繁華街「ニシタチ」では、
最近、タクシーがつかまりにくいという
声が
聞かれます。
週末にニシタチによく飲みに出るという20代の男性は「タクシーがとまってくれず、予約の電話をかけてもつながらない。コロナ禍前よりタクシーが少なくなったと思う」と話していました。
別の男性は「本来なら日付をまたぐぐらい楽しみたいが、最近はタクシーがまだつかまりそうな時間に切り上げたりする時もある。なかなかつかまらず不便だ」と話していました。
宮崎市に
本社を
置く県内で
大手の
タクシー会社では、5
月時点で
運転手の
数が309
人と、コロナ
禍前の2019
年と
比べて80
人ほど
減っています。
以前から若いなり手が減っていたものの、コロナ禍で激減し、退職者分の補充もままならなかったということです。
このため運転手が足りず、動かせる車両の数は2019年の同じ時期より2割ほど減っています。
特に配車の依頼が集中する週末の夕方以降の時間帯には、予約の電話が入っても断らざるをえないことがたびたびあるということです。
この会社では、インターネット広告や説明会を通じて募集をかけているもののの、応募は少ないということです。
会社の取締役は「乗務員不足は非常に痛手だ。最近は需要が戻りつつあり、週末の夕方や雨の日などは配車の依頼が集中するが、動かせる台数に限りがあり、要望に応えられない時もある。なんとか乗務員を確保していきたい」と話しています。
【人手確保に向けたさまざまな取り組みも】
“人への投資”を強化
北海道では、
北海道新幹線の
札幌延伸に
伴う再開発などで、
札幌圏で
住宅や
商業施設の
建設が
相次いでいる
ほか、
建設業界では
来年4
月から
時間外労働の
上限規制が
始まります。
このため北海道の建設業界では人材の獲得に向けた競争が激化しています。
建設資材の
高騰で
経営環境が
厳しさを
増す中、“
人への
投資”を
強化することで
人材獲得を
目指す動きが
出ています。
このうち社員およそ250人が働く札幌市東区の建設会社では今年度、定期昇給とベースアップを合わせて5%の賃上げを行ったほか、大卒の初任給を5000円余り引き上げました。
さらに、
今年度からは
奨学金を
返済している
社員に対し毎月1
万2000
円を
支給し、
返済を
補助する
新しい制度を
設けました。
すでに10人の社員がこの制度を利用しているということです。
建設会社の「
中山組」の
眞鍋俊行専務は「
昔は
求人を
出せば
ある程度、
人材が
集まったが、
今は
本当に厳しくなっている。
中途採用も
募集しているが
なかなか集まらない。
人材獲得に
向けて
給料面と
福利厚生の
面でさまざまな
積み重ねが
大事になってくる」と
話しています。
工場の自動化に踏み切る動きも
福岡県朝倉市に
本社を
置く「
オーケー食品工業」は、
創業以来56
年間豊かな
地下水も
利用していなりずし
などに
使う味付けの
油揚げを
製造しています。
国内に10か所の営業拠点を構え、従業員はおよそ400人に上りますが、求人を出しても必要な人数を確保できないなど、慢性的な人手不足が課題になっていました。
そこで、
この会社が
踏み切ったのが、
積極的な
設備投資による
工場の
自動化です。
会社の年間の売り上げの半分ほどにあたる43億円を投じて新たな工場を建設し、去年からフル稼働させました。
これまでは生産ラインのポイントごとに従業員を配置して目視でチェックしたり、人手を介して生産ラインから別のラインに加工品を移し替えたりしていましたが、新工場では大幅に労力を減らせた上、24時間化も実現できたということです。
会社を取り巻く環境は、原料の大豆や食用油の値上がりに円安も加わって、厳しさを増していると言います。
自社の努力だけではコストの上昇分を吸収できないため、取引先と交渉して値上げを受け入れてもらっているということですが、会社では“攻めの投資”によって生産を一段と効率化し、収益力を高めていきたいとしています。
オーケー食品工業の秋山雅彦工場長は「かなりのところまで自動化できたが、製品の検査はまだ人の目に頼っている。この部分の自動化とAI=人工知能の導入が今後欠かせないと考えている」と話していました。
専門家「設備投資で対応を」
こうした
状況ついて、マクロ
経済に
詳しい専門家は
以下のように
話しています。
SMBC
日興証券の
丸山義正チーフ
マーケットエコノミスト
「日本経済が回復軌道に乗る中で、人手不足でビジネスの機会を逃してしまい、需要に対応できないということになると、今後、企業として先細りになってしまう。そこをいかにクリアしていくのかが重要です。賃上げによる人手の確保が必要だが、日本経済全体で考えると取り合いになってしまい必要な人材を確保できるかがわからない。したがって生産性を上げていくことも必要になります。AIを含めて生産性を上げていくための設備投資に真剣に取り組み、人的資源の量を減らしていくという流れだと思います」
インドネシアの火山で大規模噴火 国内で目立った潮位変化なし
日本時間の2日未明、インドネシアの火山で大規模な噴火が発生しました。気象庁は噴火による津波の有無や日本への影響を調べていますが、午前8時半現在、国内や海外の観測点で目立った潮位の変化は観測されていないということです。
N2
Source: NHK
374
Aug 2, 2025 09:08
“核兵器 変わらないか増える”回答が半数近くに NHK世論調査
被爆80年のことし、NHKが行った世論調査で、「現在ある核兵器は今後どうなると思うか」を聞いたところ、「今と変わらないか、むしろ増える」と回答した人が半数近くにのぼりました。専門家は「核なき世界という目標へ具体的な行動をどう起こしていくのか、大きな分岐点に立っている」と指摘しています。
Source: NHK
Aug 2, 2025 17:08
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