アメリカのバイデン
大統領は
外交方針について
演説し、
影響力を
拡大させる
中国やロシアによる
民主主義への
攻撃に
懸念を
示したうえで、
同盟国などとの
連携を
強化することで
課題に
向き合って
いく決意を
表明しました。バイデン
大統領は4
日、
首都ワシントンの
国務省を
訪れ
外交方針についての
演説を
行いました。
この中でバイデン大統領は「権威主義を進めアメリカに肩を並べようとする野心を持った中国や、アメリカの民主主義を妨害し傷つけようとするロシアに向き合うために国際社会との関わりを深める」と述べ、中国とロシアに対抗するために外交を重視すると強調しました。
そのうえで「この4年間、軽視され乱用されて後退した外交的な同盟関係を修復し協力という習慣を再び築かなければならない。同盟関係はアメリカの最大の財産だ」と述べ、トランプ前政権のもとでぎくしゃくした同盟国との関係を修復していく考えを示しました。
一方でバイデン大統領は「アメリカの利益になるのであれば中国政府と協力していく用意はある」とも述べ、中国と共通の利益が見いだせる分野では連携するとしています。
さらに新型コロナウイルスや気候変動などの地球規模の課題に向き合うためにも外交は重要だとして「アメリカは戻ってきた。アメリカは国際機関での役割を新たにし、信頼と倫理的な威信を取り戻す」と述べて、国際社会のリーダーとしての役割を担っていく決意を示しました。
また、バイデン大統領はミャンマーでクーデターを起こした軍に、権力を放棄し拘束した人々を解放するよう求めたうえで、各国と連携して民主主義の回復を支援するとともに関係者の責任を問うと強調しました。