今治海上保安部によりますと、潜水による捜索は、海底に沈没した貨物船の船内のうち機関士の2人が当時いたとみられる船尾付近のエンジンルームを目指して行われています。
しかし、水深がおよそ60メートルと深く貨物船が逆さまの状態で沈没していることなどから船内に入ることはできたものの捜索は難航していて、これまでのところ行方不明の乗組員は見つかっていないということです。
潜水による捜索はこのあとも潮の流れが弱まる時間帯をみて行われる予定です。
また、海上保安部などは周辺の海域で船による捜索を続けています。
船は通常、右側航行ですが、来島海峡は潮の流れの向きによってルートが変わる珍しい海域で、事故当時は左側航行でした。
左側航行の場合、海峡の出入り口で右側航行に戻ろうとする船と左側航行に変えようとする船のルートが交差するということです。
海上保安部は事故の詳しい状況を調べています。