米べい 過去かこ最大さいだいの対たい中ちゅう制裁せいさい発動はつどう 中国ちゅうごくは同時どうじに報復ほうふく 対立たいりつ激化げきかへ

対象たいしょうには食料しょくりょう品ひんやかばん、それに電器でんき製品せいひんなど生活せいかつに身近みぢかな製品せいひんも含ふくまれ、これまでの措置そちと合あわせると輸入ゆにゅう品ひんのほぼ半分はんぶんが制裁せいさいの対象たいしょうになりました。

一方いっぽう、中国ちゅうごくもアメリカの制裁せいさいと同時どうじにＬＮＧ＝液化えきか天然てんねんガスなど600億おくドルの輸入ゆにゅう品ひんに関税かんぜいをかける報復ほうふく措置そちを発動はつどうし、アメリカからの輸入ゆにゅう品ひんの70％以上いじょうに関税かんぜいを上乗うわのせすることになりました。

トランプ大統領だいとうりょうは、「中国ちゅうごくが報復ほうふく措置そちをとるなら、追加ついかで2670億おくドルの制裁せいさい措置そちを実行じっこうする」と述のべ、次つぎは中国ちゅうごくからのほぼすべての輸入ゆにゅう品ひんを制裁せいさいの対象たいしょうにする構かまえを見みせています。

米べい中ちゅう両国りょうこくは、貿易ぼうえき問題もんだいを話し合はなしあうため、今月こんげつ、閣僚かくりょう級きゅうの協議きょうぎを開ひらくことで、一時いちじ調整ちょうせいに入はいりましたが、開催かいさいは見送みおくりになる見通みとおしで、両国りょうこくの貿易ぼうえきをめぐる対立たいりつは激はげしくなる一方いっぽうです。

エスカレートする米べい中ちゅう貿易ぼうえき摩擦まさつ

発端ほったんはことし３月さんがつ、トランプ政権せいけんが、通商つうしょう拡大かくだい法ほう232条じょうに基もとづいて鉄鋼てっこう製品せいひんに25％アルミニウムに10％の関税かんぜいを上乗うわのせして輸入ゆにゅうを制限せいげんする措置そちを発動はつどうしたことでした。

これに反発はんぱつした中国ちゅうごくは、アメリカから輸入ゆにゅうする豚肉ぶたにくなど、128品目ひんもくに高たかい関税かんぜいをかけて対抗たいこうしました。

トランプ政権せいけんは、それにとどまらず中国ちゅうごくがアメリカのハイテク技術ぎじゅつを不当ふとうに手てに入いれて知的ちてき財産ざいさん権けんを侵害しんがいしているとして通商つうしょう法ほう301条じょうに基もとづいて、25％の関税かんぜいを上乗うわのせする制裁せいさい措置そちに踏み出ふみだしました。

ことし７月しちがつ、第だい１いち弾だんとして中国ちゅうごく製せいの産業さんぎょう用ようロボットや航空こうくう、鉄道てつどう関連かんれんの製品せいひんなど818品目ひんもく、340億おくドル規模きぼの輸入ゆにゅう品ひんに関税かんぜいをかけました。対たいする中国ちゅうごくはアメリカ産さんの大豆だいずや牛肉ぎゅうにく、自動車じどうしゃなど545品目ひんもくに25％の関税かんぜいを上乗うわのせして報復ほうふく。規模きぼはアメリカと同おなじ340億おくドルでした。

第だい２に弾だんは先月せんげつ。アメリカは中国ちゅうごく製せいのプラスチック製品せいひんや半導体はんどうたい、それに光ファイバーひかりふぁいば-など279品目ひんもく、160億おくドルの輸入ゆにゅう品ひんを対象たいしょうにしました。中国ちゅうごくも負まけず、アメリカからの航空こうくう燃料ねんりょうや、ディーゼル車しゃ、医療いりょう用よう機器ききなど333品目ひんもくに同おなじ規模きぼで報復ほうふくの関税かんぜいをかけて対抗たいこうしました。

トランプ政権せいけんは、中国ちゅうごくによる報復ほうふくにさらに対応たいおうをエスカレートさせ、今回こんかい第だい３さん弾だんの制裁せいさいとして、これまでの規模きぼを大おおきく上回うわまわる5745品目ひんもく、2000億おくドル規模きぼの輸入ゆにゅう品ひんに対にたいする関税かんぜいの上乗うわのせを発動はつどう。これまでのようなハイテク製品せいひんだけでなく、豚肉ぶたにくやビール、ワインなどの食品しょくひん・飲料いんりょうをはじめ、家具かぐ、かばん、帽子ぼうし、それに掃除そうじ機きや冷蔵庫れいぞうこといった電器でんき製品せいひんなど生活せいかつに身近みぢかな消費しょうひ者しゃ向むけの幅広はばひろい製品せいひんが含ふくまれ、中国ちゅうごくからの輸入ゆにゅう品ひんのほぼ半分はんぶんが制裁せいさいの対象たいしょうになりました。

中国ちゅうごくも、アメリカからのＬＮＧ＝液化えきか天然てんねんガスやコーヒー豆まめ、金属きんぞく加工かこう機械きかい、それにおもちゃなど5207品目ひんもく、金額きんがくにして600億おくドル規模きぼの輸入ゆにゅう品ひんに関税かんぜいを上乗うわのせして対抗たいこうしました。アメリカからの輸入ゆにゅう品ひんの70％以上いじょうが関税かんぜい上乗うわのせの対象たいしょうとなりました。