Actualités japonaises: 国外追放のシーボルトに妻が送った最初の手紙見つかる

国外こくがい追放ついほうのシーボルトに妻つまが送おくった最初さいしょの手紙てがみ見みつかる

Oct 2, 2018 17:10

Furigana

江戸えど時代じだいに日本にっぽんに西洋せいよう医学いがくを伝つたえたドイツ人じん医師いし、シーボルトが、国外こくがいに追放ついほうされたあと、日本にっぽんに残のこされた妻つまが送おくった最初さいしょの手紙てがみがオランダの大学だいがくの図書館としょかんに保存ほぞんされていることがわかりました。専門せんもん家かは当時とうじのシーボルトの私生活しせいかつを知しる貴重きちょうな資料しりょうだとしています。この手紙てがみは1830年ねん12月つき25日にちにシーボルトの日本人にっぽんじんの妻つまで、「お滝たき」と呼よばれていた楠本くすもと滝たきがシーボルトに宛あてて出だしたものです。

オランダのライデン大学だいがく図書館としょかんが所蔵しょぞうするシーボルトの助手じょしゅが残のこした資料しりょうの中なかにあり、大学だいがくの関係かんけい者しゃの依頼いらいを受うけて調査ちょうさした福岡ふくおか市しの西南せいなん学院がくいん大学だいがくの宮崎みやざき克則かつのり教授きょうじゅが確認かくにんしました。

宮崎みやざき教授きょうじゅによりますと、日付ひづけから国外こくがいに追放ついほうされたおよそ１いち年ねん後ごに「お滝たき」が送おくった最初さいしょの手紙てがみとみられるということです。

「お滝たき」は手紙てがみの中なかで、シーボルトが国外こくがい追放ついほうされてから叔父おじの元もとへ居候いそうろうしていることや、シーボルトとの間まに生うまれた娘むすめで「お稲いね」と呼よばれていた「楠本くすもとイネ」について「心配しんぱいはいらない」などと伝つたえています。

ただ、「お稲いねは毎日まいにち、あなた様さまのことばかり尋たずねてきます。私わたしもあなたへの思おもいを焦こがしています。病気びょうきにならないよう祈いのっています」などとつづり、寂さびしさを伝つたえながら夫おっとを気遣きづかっています。

宮崎みやざき教授きょうじゅは「当時とうじのシーボルトとお滝たきの私生活しせいかつや関係かんけいを知しるうえで貴重きちょうな資料しりょうだ」と話はなしています。

「資料しりょう的てき価値かち非常ひじょうに高たかい」

シーボルトに関にかんする資料しりょうを展示てんじしている長崎ながさき市しのシーボルト記念きねん館かんの織田おだ毅あつし館長かんちょうは「お滝たきがシーボルトに宛あてた手紙てがみはいくつか残のこっているが、最初さいしょに送おくった手紙てがみは全まったく知しられておらず、資料しりょう的てきな価値かちが非常ひじょうに高たかい。手紙てがみの内容ないようからお滝たきのシーボルトへの愛情あいじょうの深ふかさをうかがうことができ、歴史れきし上じょうの人物じんぶつを身近みぢかに感かんじることができる」と話はなしていました。