東京・
豊洲市場への
移転に
伴って10
日に
閉場した
築地市場では11
日から
解体工事が
始まっていますが、
移転に
反対する
一部の
業者が11
日も「
市場内で
営業を
続ける」としていることから、
支援者などが
東京都の
制止を
振り切って
市場に
入場する
トラブルも
起きています。
東京・
中央区の
築地市場は、
豊洲市場への
移転に
伴って10
日で
閉場し、11
日から
解体工事が
始まっています。
しかし、豊洲市場の安全性に問題があるとして移転に反対する仲卸業者などの6店舗が「きょうも営業を続ける」としていることから、業者を支援する人などが午前7時半ごろから市場の正門付近に集まりました。そして、集まった数十人は、東京都の担当者が「築地市場は閉場した。引っ越し目的の業者だけが中に入ることができる」と止めたにもかかわらず、午前8時すぎに市場の中に入りました。
都は現在、引っ越し以外の目的で市場の中に入った人に敷地外に出るよう説得にあたっています。東京都中央卸売市場の猪口太一財政調整担当部長は、「築地市場は閉場し、営業ができないことは説明してきたが、理解してもらえていないようだ。市場内に入る許可は出していないので、退出するよう説得したい」と話していました。
移転に反対する会「横暴さにあきれる」
豊洲市場への移転に反対する業者の女性たちで作る「築地女将さん会」の山口タイ会長は、築地市場の前で取材に応じ、「東京都は皆の意見を聞かず、『閉場したので市場の中に入れない』と言うだけで横暴さにあきれている。お客さんによい魚を売って食べてもらいたいが、豊洲市場の建物は安全性に問題があると思う。築地市場の解体を始めるのはもう少し待ってほしいと言っているのに壊すのはひどいと思う」と話していました。