일본어 뉴스: パリ近郊男性教員切られ死亡テロ事件として捜査 9人拘束

パリ近郊きんこう男性だんせい教員きょういん切きられ死亡しぼうテロ事件じけんとして捜査そうさ 9人にん拘束こうそく

Oct 17, 2020 19:10

Furigana

フランスのパリ近郊きんこうで、男性だんせい教員きょういんが、男おとこに首くびを刃物はもので切きられて殺害さつがいされました。被害ひがい者しゃの男性だんせい教員きょういんは、授業じゅぎょうで生徒せいとにイスラム教いすらむきょうの預言よげん者しゃの風刺ふうし画がを見みせていたことなどから、検察けんさつはテロ事件じけんとして捜査そうさし、これまでに男おとこの家族かぞくなど9人にんを拘束こうそくしています。パリ近郊きんこうで16日にち夕方ゆうがた、不審ふしんな男おとこがうろついているという通報つうほうを受うけて警察官けいさつかんが駆かけつけたところ、男性だんせいが首くびを刃物はもので切きられて殺害さつがいされているのが見みつかり、近ちかくにいた男おとこが刃物はもので警察官けいさつかんを襲おそおうとして射殺しゃさつされました。

男おとこはこの際さい、アラビア語ごで「神かみは偉大いだいなり」を意味いみする「アラー・アクバル」と叫さけんでいたということで、検察けんさつは男おとこが男性だんせいを殺害さつがいしたとみてテロ事件じけんとして捜査そうさしています。

地元じもとメディアによりますと、被害ひがい者しゃの男性だんせいは現場げんば近ちかくの中学校ちゅうがっこうの歴史れきしの教員きょういんで授業じゅぎょうで「表現ひょうげんの自由じゆう」について教おしえる際さい、イスラム教いすらむきょうの預言よげん者しゃムハンマドの風刺ふうし画がを生徒せいとに見みせていて、このことがSNSで拡散かくさんして一部いちぶの保護ほご者しゃが反発はんぱつしていたということです。

一方いっぽう、容疑ようぎ者しゃについて地元じもとメディアは、ロシア出身しゅっしんの18歳さいのチェチェン系けいの男おとこだと伝つたえていて、捜査そうさ当局とうきょくはこれまでに男おとこの家族かぞくや、男性だんせい教員きょういんが勤務きんむしていた中なか学校がっこうの生徒せいとの保護ほご者しゃなど9人にんを拘束こうそくしたということです。

フランスでは、5年ねん前まえ、預言よげん者しゃの風刺ふうし画がを掲載けいさいした新聞しんぶん社しゃ「シャルリ・エブド」がイスラム過激かげき派はに襲撃しゅうげきされて12人にんが死亡しぼうしたほか、先月せんげつ、この新聞しんぶん社しゃが再ふたたび風刺ふうし画がを掲載けいさいしたあと、事件じけんが起おきた建物たてものの前まえで、男女だんじょ2人にんがパキスタン出身しゅっしんの男おとこに刃物はもので切きりつけられました。

預言よげん者しゃの風刺ふうし画がをめぐって、フランスでは、宗教しゅうきょうの批判ひはんも表現ひょうげんの自由じゆうとして認みとめられるべきだという考え方かんがえかたが強つよく支持しじされる一方いっぽう、イスラム教徒きょうとや中東ちゅうとう諸国しょこくからは、宗教しゅうきょうの冒ぼうとくだとして、強つよい反発はんぱつもあります。

風刺ふうし画がをめぐって再ふたたび事件じけんが起おきたことにフランス国内こくないでは衝撃しょうげきが広ひろがっていて、現場げんばを訪おとずれたマクロン大統領だいとうりょうは、「表現ひょうげんの自由じゆうを教おしえていたという理由りゆうでフランス国民こくみんが殺害さつがいされた。イスラム過激かげき派はによるテロの犠牲ぎせい者しゃだ」と非難ひなんしたうえで、テロに屈くっしてはならないとして国民こくみんに団結だんけつを呼よびかけています。

生徒せいとの保護ほご者しゃから不安ふあんの声こえ

殺害さつがいされた男性だんせい教員きょういんの授業じゅぎょうを受うけていたという生徒せいとの保護ほご者しゃが、現地げんちメディアのインタビューに応おうじました。

このうち、男子だんし生徒せいとの父親ちちおやは「息子むすこによると、先生せんせいはイスラム教いすらむきょうの生徒せいとを傷きずつけないようにと、授業じゅぎょうが始はじまるとき、『これからムハンマドの風刺ふうし画がを見みせるから、ショックを受うけてほしくないので、イスラム教徒きょうとの生徒せいとは手てを挙あげて教室きょうしつを出でてもかまわない』と説明せつめいしていた」と話はなしていました。