埼玉県幸手市の
市長が
7日未明、
広島市内で
飲食店の
女性従業員を
殴ったとして、
暴行の
疑いで
逮捕されました。
調べに対し「
身に
覚えがない」と
供述し、
容疑を
否認しているということです。
市長は
6日の
広島原爆の
日に
行われた
平和記念式典に
参加するために
広島市を
訪れていたということです。
逮捕されたのは
埼玉県幸手市の
市長、
渡辺邦夫容疑者(62)です。
渡辺市長は7日午前2時半ごろ、広島市中区新天地の雑居ビルで20歳の女性従業員の顔を数回殴ったとして、暴行の疑いが持たれています。
警察によりますと、渡辺市長はビルの飲食店で酒を飲み、店を出たあとに廊下やエレベーターの中で女性を殴ったということです。
調べに対し「全く身に覚えがないことで、なぜこのようなことになったのか理解できません」と供述し、容疑を否認しているということです。
幸手市によりますと、渡辺市長は5日から2泊3日の予定で広島市を訪れ、6日の広島原爆の日に行われた平和記念式典に幸手市の派遣事業の団長として参加していたということです。
幸手市長とは
渡辺邦夫市長は62歳。幸手市の市議会議員を経て平成23年の市長選挙で初当選し、現在、2期目です。
幸手市によりますと、渡辺市長は市の事業の一環で平和記念式典に出席するため、地元の中学生5人などとともに今月5日から2泊3日の日程で広島市を訪れていました。
副市長が緊急会見「大変驚いている」
埼玉県幸手市の市長が暴行の疑いで逮捕されたことを受けて、成田博副市長が緊急の記者会見を開きました。
成田副市長は7日午前11時すぎから緊急の記者会見を開き「大変お騒がせして申し訳ありません」と謝罪しました。
そのうえで、市長が逮捕されたことについて「正直なところ、大変驚いているというのが私の心境で、どうしてこうなったのか疑問です。事実を確認しないとそれ以上のことは言えませんが、ただただ驚いている」などと述べました。
市民から驚きや憤りの声
市民からは驚きや憤りの声が上がっています。
このうち幸手市役所を訪れた70歳の女性は「いろいろな行事に積極的に参加してくれる市長だったので驚きました。がっかりしています」と話しました。
72歳の男性は「お酒が入っていた席でのことかもしれないが、暴力は絶対にダメで非常に残念です」と話していました。
また76歳の女性は「市を担っていく人がそんなことでは困ります。迷惑だし、責任感があまりになさすぎる」と話していました。