広島原爆の
日の
式典に
参加した
埼玉県幸手市の
市長が、
広島市内で
飲食店の
女性従業員を
殴ったとして
逮捕された
事件で、
店の
代金の
支払いをめぐって
トラブルになったとみられることが
警察への
取材でわかりました。
調べに対し
容疑を
否認しているということで、
警察が
詳しいいきさつを
調べています。
店の代金の支払いをめぐってトラブルか 警察
埼玉県幸手市の市長、渡辺邦夫容疑者(62)は7日午前2時半ごろ、広島市中区新天地の雑居ビルで飲食店の20歳の女性従業員の顔を数回殴ったとして暴行の疑いで逮捕され、8日午前、検察庁に送られました。
警察によりますと渡辺市長は雑居ビルの飲食店で酒を飲み、店を出たあとに廊下やエレベーターの中で女性従業員を殴ったということで、その後、店内でこの従業員に取り押さえられたということです。
この時の状況について被害者の女性は「支払いが済んでいないのに店から出て行った」と当時、居合わせた別の飲食店の関係者に話し、警察は店の代金の支払いをめぐってトラブルになったとみています。
渡辺市長は6日、広島原爆の日に行われた平和記念式典に幸手市の派遣事業の団長として参加するため広島市を訪れていて、調べに対し「身に覚えがない」と供述し、容疑を否認しているということです。
警察が詳しいいきさつを調べています。
「扉が閉まったあとドンドンと音」別の飲食店の経営者
今回の事件で被害者の女性が働いていた飲食店と同じ階で営業する別の飲食店の経営者は、当時の状況について「酔っ払った男性が女性をエレベーターに引っ張り込んでいき、扉が閉まったあとドンドンと音がしたのでまずいと思い、エレベーターを止めて2人を引き離した。被害者の女性は、ほおから首にかけて赤くなっていて、『支払いが済んでいないのに店から出て行ってしまって、エレベーターの中で殴られた』と話していた」と証言しました。
この経営者は2人を引き離したあと、飲食店の店内で被害者の女性とともに市長を取り押さえて警察官に引き渡したということで、当時の様子について「男性は酔っ払って話が支離滅裂で、足元がおぼつかない様子だった」と話していました。