香港の
議会にあたる
立法会で、
中国が
決定した
新たな
基準に
基づき、
議員資格を
失効させられた
民主派の
議員がNHKの
取材に
応じ、「
中国政府が
香港の
制度を
尊重していない
表れだ」と
述べ
今回の
措置を
強く
批判しました。
香港の立法会では今月11日、香港政府が中国の全人代=全国人民代表大会の常務委員会で決定した新たな基準に基づき、政府に反対する立場の民主派4人の議員資格を失効させました。
その1人、郭家麒さんが13日、NHKの取材に応じ今回の措置について、「失職した議員はみんな有権者の支持を受けて議会に入りましたが、それを排除するのは、中国政府が香港の制度を尊重していないことを表している。これからはすべて北京で決められることになる」と述べて強く批判しました。
一方、郭さんは、今後の活動については、ことし6月末に施行された香港国家安全維持法によって政府への反対意見を示すことが困難になったとして抗議活動や政治から退く考えを明らかにしました。
そのうえで、郭さんは「闘う気持ちはこれからも奪われることはありません。世界がどう変化するかわからないので、希望を持って待つしかありません」と述べ、国際社会の支援に望みを託しました。
中国の今回の決定をめぐってはアメリカやEU=ヨーロッパ連合などが「一国二制度」で約束されたはずの香港の人々の権利を奪うものだとして非難を強めていますが中国は、内政干渉だとして強く反発しています。