岐阜市は、行列が練り歩く市の中心部の金華橋通り沿いに1万5000人分の立ち見の観覧席を設けましたが、市の人口の2倍を超える96万6555人から申し込みがあり、例年を大きく上回る人出が見込まれています。
こうした中、26日岐阜市役所で、市や警察、鉄道会社などが参加して会議が開かれ、当日の警備計画や安全対策を決定しました。
それによりますと、観覧席は安全確保のため、16のブロックに分け、別のブロックには移動できないようにします。
また、新型コロナの感染対策のため、観覧席内では1平方メートル当たり2人という基準を設けるとともに、来場者にはマスクの着用を呼びかけ、入場の際には消毒や検温を実施するということです。
また、行列が終わったあとの混雑を避けるため、駅周辺では車両を通行止めとしたうえで、見物客が待機できるスペースを設け、順番に駅の構内に誘導していくとしています。
岐阜市は「当日は大変な混雑が予想されるため、会場には公共交通機関を利用してほしい」と呼びかけています。
岐阜県本巣市の40代の女性は「97万人の申し込みがあったことにびっくりしています。警備がどうなるのか、交通がスムーズにいくのか心配ですが、木村さんを一目見たいです」と話していました。 信長役の木村さんが練り歩く金華橋通り沿いの洋菓子店の店員は「いつも以上にお菓子を準備して臨みたいと思っています。ことしできたばかりのお店で、こんなに大規模なイベントは初めてですが、当日は1人で対応することになると思うので頑張ろうと思います」と話していました。 一方、乾物屋の店主は「店のシャッターを閉めても店の前には人が座れるスペースができるので、人が殺到するのではないかと思っています。日曜日は定休日ですが治安上、開けようか迷っています。初めてのことなので分からず不安です」と話していました。 岐阜市の20代の女性は「コロナが増えるのかなと心配になりますし、当日は仕事なので、交通の状況とか不安です」と話していました。
地元では期待と不安の声