大阪の「
読売テレビ」が
放送した
報道番組の
中で、
一般の
人の
性別を
確認する
内容があったことについて、BPO=
放送倫理・
番組向上機構は、
性的マイノリティーの
人権への
配慮を
著しく
欠いた
内容で「
放送倫理違反があった」と
結論づけました。
読売テレビは
関西地方向けの
夕方の
報道番組「かんさい
情報ネットten.」でことし
5月、
街の
中を
取材する
出演者の
お笑いコンビが、
一般の
人の
性別を
健康保険証を
見たり
体を
触ったりして
確認する
内容を
放送しました。
読売テレビは人権上著しく不適切な内容だったとして謝罪し、BPOの放送倫理検証委員会が、審議していました。
BPOは10日意見をまとめて公表し、「制作の過程で違和感を覚えたスタッフもいたが、編集作業は分業となっていて問題意識を共有できず、ダブルチェックの体制も崩壊していた」などと指摘しました。
そのうえで「問題の指摘がないまま放送に至ったことは深刻な問題で、性的マイノリティーの人権への配慮を著しく欠き、看過できない」などとして、「放送倫理違反があった」と結論づけました。
読売テレビは「番組の制作体制を強化するとともに、全社的な研修会を通じた人権意識の向上に取り組んでおり、今後も再発防止と信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。