地球温暖化対策の
国連の
会議、「COP25」は
会期を
延長して
交渉を
続け、15
日、
温暖化対策の
強化を
各国に
促すことについて
全会一致で
合意しました。
来年から
始まる「パリ
協定」の
実施に
必要な
ルールの
一部については
最終合意案が
示されておらず、
来年に
先送りされる
可能性が
出てきています。190を
超える国と
地域が
参加してスペインで
開かれていた「COP25」は
温室効果ガスの
削減目標を
引き上げるよう
各国に
促す記述や、
来年から
始まる「パリ
協定」の
実施に
必要な
ルールの
一部をめぐって
意見がまとまらず、
会期を
延長して
交渉が
続いていました。
日本時間の午後6時ごろ、現地時間の15日午前10時ごろから、全体会合が開かれていて、この中で温暖化対策の強化を各国に促すことについて全会一致で合意しました。
合意した文書には「各国の削減目標はそれぞれの国の事情に応じて現在よりも前進させ、可能なかぎり高い野心を示す」ことや、「気候変動の緊急性を踏まえ、来年を一つの機会として温暖化対策を可能なかぎり強化することを促す」ことが盛り込まれています。
「国の事情に応じて」や「可能なかぎり」という表現が使われていて、削減目標を引き上げることを明確にするべきだと主張する国と、国によって事情が異なるためそれぞれの判断に委ねられるべきだとする国と双方に配慮した形になっています。
一方で、「パリ協定」の実施に必要なルールのうち、他国への技術支援などで削減できた温室効果ガスの排出量を自国の削減分として計算する際のルールについては最終合意案が示されておらず、来年の「COP26」に先送りされる可能性が出てきています。