アメリカの
トランプ政権で
安全保障政策を
担ったボルトン
前大統領補佐官が
米朝の
非核化交渉を
巡り
北朝鮮が
挑発の
度合いを
強めていることを
受けて、「トランプ
政権は
政策の
失敗を
認めるべきだ」と
批判し、
波紋を
広げています。
アメリカの
トランプ政権で、ことし
9月まで
安全保障政策を
担ったボルトン
前大統領補佐官がニュースサイト「アクシオス」の
インタビューに
応じ、22
日、その
内容が
報じられました。
このなかでボルトン氏は、トランプ政権の対北朝鮮政策について、「核兵器の開発をやめさせようとしているとは思わなかった。最大限の圧力をかける方針は残念ながら事実ではない」と述べました。
そのうえで、トランプ大統領が北朝鮮による短距離ミサイルの発射を問題視しない考えを示していることに対して、「日本や韓国、それにこの地域に駐留するアメリカ軍への危険を気にしないと言っているに等しい」と非難しました。
さらに北朝鮮が年内を非核化交渉の期限として挑発の度合いを強めていることを受けて、「もし新たな挑発があれば、トランプ政権は政策の失敗を認めるべきだ」と批判し、北朝鮮による石油の密輸の取締りなど同盟国と共に圧力を強化すべきだと主張しました。
安全保障政策の中枢を担った元高官の異例ともいえる批判を他のメディアも大きく伝えていて、北朝鮮の動向への警戒が高まるなか、波紋を広げています。