中国を
訪れている
安倍総理大臣は
日本時間の25
日午前、
李克強首相と
会談し、
来年春の習
近平国家主席による
国賓としての
日本訪問に
向けて、
意思疎通を
継続し、
両国の
新しい時代を
切り開いて
いくとする
方針を
確認しました。
安倍総理大臣と
中国の
李克強首相による
日中首脳会談は、
中国・
四川省の
成都郊外で
日本時間の
午前11
時ごろから
およそ50
分間行われました。
両首脳による会談は、先月に続き7回目です。
会談で両首脳は、日中関係が正常な軌道に戻ったことを踏まえ、来年春の習近平国家主席による国賓としての日本訪問に向け、意思疎通を継続し、日中の新しい時代を切り開いていくとする方針を確認しました。
また、沖縄県の尖閣諸島周辺海域を含む東シナ海をめぐる問題について、安倍総理大臣は「東シナ海の安定なくして、真の日中関係の改善なし」という考えに基づいて、中国側の対応を強く求めたほか、日本産食品の輸入規制の早期撤廃や、コメの輸出拡大、牛肉の輸出再開について前向きな対応を強く求めました。
さらに、安倍総理大臣は、イノベーションを促進させるためにはデータの取り扱いを含む、知的財産保護などの環境整備が極めて重要だと指摘しました。
このほか、両首脳は、RCEP=東アジア地域包括的経済連携の早期署名や、日中韓FTA=自由貿易協定の早期実現に向けた交渉を推進していくことを確認しました。
安倍総理大臣は、李首相との昼食会を終えたあと、中国での3日間の日程を終えて、帰国の途につきます。