農林水産省の
元事務次官が
長男を
殺害したとして、
懲役6年を
言い渡された
判決について、25
日、
被告の
弁護士が
判決を
不服として
控訴し、
今後、
2審の
東京高等裁判所で
審理されることになりました。
農林水産省の
元事務次官、
熊澤英昭被告(76)は、ことし
6月、
東京 練馬区の
自宅で、44
歳の
長男を
包丁で
刺して
殺害した
罪に
問われました。
1審で被告は起訴された内容を認め、被告の弁護士は執行猶予の付いた判決を求めましたが、東京地方裁判所は今月16日、「強固な殺意に基づく危険な犯行だ」として懲役6年の実刑判決を言い渡していました。
これについて、被告の弁護士が25日、判決を不服として控訴し、今後、2審の東京高等裁判所で審理されることになりました。
被告の弁護士は「熊澤氏本人には懲役6年の実刑判決であっても、これに服してみずからの罪を償う意向がありましたが、判決は熊澤氏の行為がとっさにやむをえず及んだものである事実を認めなかったことなど、事件に至った経緯・動機について量刑に大きな影響を及ぼす事実誤認があることから、熊澤氏の了解も得て控訴した」というコメントを出しました。
被告は、1審の判決が言い渡されたあとの今月20日、東京高裁に保釈が認められ、保釈金500万円を納めて保釈されています。