ことし、
北朝鮮の
国営メディアが
伝えたキム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長の
動静の
うち、
軍に
関係した
視察が
大幅に
増加していて、
アメリカに
対抗して
弾道ミサイルの
発射を
再開したこと
などが
影響しているものとみられます。
北朝鮮の
国営メディアを
分析しているラヂオプレスによりますと、26
日までに
伝えられたキム・ジョンウン
委員長のことしの
動静は109
件でした。
このうち軍に関係した視察は30件と去年よりも22件多く、全体に占める割合は去年の6%からことしは27%と高くなりました。
北朝鮮は、去年、史上初の米朝首脳会談を行うなどアメリカとの対話に乗り出したことから、軍に関係した視察はキム・ジョンウン委員長が最高指導者として活動を始めた2012年以降最も少なくなりましたが、ことしは、制裁を解除せず米韓合同軍事演習を続けるアメリカの対応に不満を募らせ、弾道ミサイルの発射を再開させたことなどから大幅に増加したものとみられます。
北朝鮮は、重要政策を決定する党の中央委員会総会を今月下旬に開催すると予告していて、今後、キム委員長みずからアメリカに対し強硬な姿勢を打ち出すことも予想されます。