東京 品川区で
区の
肺がん
検診を
実施していた
医療機関が、
区の
基準どおりに
検診を
行わず、
8人に
肺がんの
疑いが
あるのを
見落としていたことがわかりました。
区では
対象者に
連絡し、
必要な
検査を
受けるよう
呼びかけるとしています。
品川区によりますと、
違反があったのは
品川区の「Think Park
消化器クリニック」です。
検診を実施していた平成25年10月から、およそ6年間に検診を受けた889人のうち、異常なしと判断された842人の画像を区の医師会が再調査したところ、16人に精密検査が必要で、このうち8人に肺がんの疑いがあったということです。
この医療機関では、区の基準に違反し、本来なら正面と側面の1枚ずつ撮影することになっている、胸のエックス線検査の画像を正面の1枚しか撮影していませんでした。
さらに、撮影した画像は呼吸器や放射線の専門医を含めた、複数の医師で診断する必要がありましたが、専門医が含まれていなかったということです。
去年7月、区が検診を委託している区の医師会が違反に気付いて調査を行い、9月に区に報告したということです。
肺がんの疑いがあった8人のうち1人は、すでに別の医療機関を受診して肺がんではないことが判明していて、区では残りの7人に必要な検査を受けるよう呼びかけるとしています。
医療機関は区に対し「専門医ではないが、専門性を持っているので診断できると思っていた」などと説明しているということです。